[12.26 全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会準決勝 鹿島アントラーズジュニアユース 0-0(PK4-5) ガンバ大阪ジュニアユース 味フィ西]

　勝利したガンバ大阪ジュニアユースのPKキッカーは「気持ちが強い順」で決められていた。鴨川幸司監督は「いつも気持ちの強いやつから蹴らせます。まず誰が蹴るかと聞いて、その時の気持ちが強い子、『僕が1番行きます』とかで決めています。技術のところはあまり見ません」と説明した。

　そして“最も気持ちが強い”1番手で登場したのは、MF奥野耕平だった。奥野はコースを読まれながらも、ゴール右隅に蹴り込み成功。「PKは全然緊張しなかった。余裕っす。PKは得意じゃないけど、気持ちです」。

　さらにその他でも、4人目で登場したDF深澤佑太が右上隅に蹴り込むなど、気持ちの強さを見せたG大阪JY。ナビスコ杯で敗れたトップ、プレミアチャンピオンシップで敗れたユースの雪辱を果たす勝利を呼び込んだ。

　決勝はC大阪U-15との“大阪ダービー”に決まった。奥野はC大阪について、「相手が黄金世代で、自分たちが最弱世代と呼ばれていた。つぶしに行くだけです」と話し、力を込める。「決勝はゴールしたい」。中盤の舵取り役として存在感を見せる背番号8だが、試合を決めるゴールも虎視眈々と狙っている。

(取材・文　児玉幸洋)