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[横山杯]白熱の攻防戦は鹿島学園と0-0ドロー、八千代は来季千葉のライバルたちに「チーム力で勝ちたい」

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[12.28 横山杯決勝第2グループ第1戦 鹿島学園高 0-0 八千代高 HASAKI SOCCER VILLAGE B面]

 28日、「横山杯 第16回全国ユース招待サッカー大会」の1st(トップ)Division決勝リーグが行われ、決勝第2グループの鹿島学園高(茨城)対八千代高(千葉)戦は0-0で引き分けた。

 互いにチャンスをつくりあった攻防戦。前半、八千代MF須場廉太郎の決定的な一撃をGK木村壮宏がわずかに触ってポストに逃れ、鹿島学園CB塩野清雅のヘディングシュートを八千代GK中島駿一が横っ飛びでキャッチする。互いの中盤では八千代MF三須啓史と鹿島学園MF米谷力がそれぞれ高い技術でチャンスメークして見せた。

 そして後半、八千代は最終ラインからの正確なフィードや幅を活用した攻撃からドリブルで左サイドを破ったFW菊池豪が決定的な右足シュートを見舞い、須場やMF坪沼翔太郎がシュートへ持ち込んでいく。一方の鹿島学園もターンでPAへ切れ込んだMF岡部知紘が左足を振りぬき、アーリークロスからFW石川慶汰が抜け出しかけるシーンもつくった。だが八千代CB佐山徹に決定機を阻止されるなど無得点。70分間の熱戦はスコアレスドローに終わった。

 見応えある戦いだったが、鹿島学園の鈴木雅人監督は「まだまだ。頑張ります」と語り、八千代の豊島隆監督も「これからのチームです」と控えめ。今年、全国舞台に立つことのできなかった両校は来季へ向けて静かに牙を研ぐ。

 その中で八千代の新チームは「下手だって言われる」(三須)という中でのスタート。個性的な選手の多かった昨年までと比べて劣るのは自覚している。その中で八千代は、八千代らしくまず堅守を構築してそこから流動的なパスワークなど攻撃面の良さを発揮していく。

 プレミアリーグに所属する市立船橋高や流通経済大柏高を上回らなければ全国舞台に立つことはできない。三須は「今年は特にチームみんなまとまって、そういう力で勝ちたい。市船とか流経とか個人能力のあるチームに対して、八千代はチーム力で必ず勝ちたいです」。9度の選手権出場を果たしている八千代にとっても決して簡単ではない激戦区・千葉制覇。1年後、選手権の舞台で輝くために、自分たちの力を自覚し、その中で術を磨いて千葉で勝つチームをつくり上げる。

(取材・文 吉田太郎)
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