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[選手権]日本一の守護神・東福岡GK脇野「最終的な目標は五輪」

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[1.11 全国高校選手権決勝 東福岡高 5-0 國學院久我山高 埼玉]

 ヒガシで培った謙虚さを武器に、守護神は東京五輪の世界舞台を見据えている。17年ぶりの選手権制覇を遂げた東福岡(福岡)のU-18日本代表候補GK脇野敦至(3年)は、4試合連続の完封で日本一へ貢献。試合後は「完封も嬉しいけれど、一番嬉しいのはやっぱり選手権が取れたこと。最高の形で終わることができて嬉しい」と頬を緩ませた。

 昨季は夏の総体で優勝した東福岡だったが、選手権では3回戦敗退。静岡学園高に0-3の完敗だった。昨季についてGKは「去年は夏に優勝したけれど、そこから伸びていないと個々が伸びずに、冬に負けたと言われてきた」と言う。

 しかし、16強を前に散った前回大会の反省を活かした今季は、謙虚さを持ち続けることで結果を残した。GKは「今年は夏との連覇を目標にして、夏に優勝してもそこで満足しなかったし、一人ひとりが課題に取り組んだことが選手権優勝につながったと思う」と胸を張り、「謙虚にやり続けることをヒガシでは学びました」と語った。

 この日の決勝・國學院久我山高戦では前半に打たれたシュートはわずか一本。ピンチの場面は少なかったが集中は切らさなかった。裏へ抜けてくる相手を警戒し、しっかりポジションを取っては対応。大量リードを奪った後も気を緩めることなくDF陣へ声をかけ続け、最後尾からチームを支えた。

 今後、脇野は国士舘大へ進学予定。市立船橋高のGK寺尾凌(3年)とチームメイトとなり、切磋琢磨して、やっていく日々が始まる。日本一のGKだが「国士舘大はレベルが高い選手が多いので自分はゼロからスタートだと思って、やっていきたい」と表情を引き締めた。

 もちろん先に見据えているのは2020年の東京五輪。そのためにはU-19日本代表へ生き残らなければいけない。「最終的には五輪が目標。でもそのための通過点として代表に入っていかないといけない」と話したGKは「自信?自信はあります」と笑顔をみせた。謙虚さを身につけた守護神はさらなるステージで飛躍を目指す。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 片岡涼)
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