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[新人戦]強敵・清水桜が丘を3-0撃破の静岡学園、結果にもこだわって今年はひとつでも上へ

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[1.31 静岡県高校新人大会中部地区決勝 清水桜が丘高 0-3 静岡学園高 藤枝東高G]

 平成27年度静岡県高校新人大会サッカー競技中部地区大会は31日、2ブロックの各決勝戦2試合が行われ、静岡学園高藤枝東高がそれぞれ優勝した。静岡学園は清水桜が丘高との名門対決となったブロック決勝を3-0で快勝。中部地区大会の上位12チームが県大会に出場する。

 15年プリンスリーグ東海優勝の静岡学園と同14年優勝の清水桜が丘。静岡、そして東海地域屈指の強豪対決は意外な展開となった。立ち上がりから主導権を握った静岡学園は前半6分にターンでDFをかわしたMF戸田大智(2年)がラストパス。これをFW福原涼太(2年)が決めて先制すると、15分にもCB尾崎駿大(2年)のフィードで抜け出した福原が2点目のゴールを奪う。

 序盤で2点をリードした静岡学園はコントロールタワーである10番MF若山修平主将(2年)と新人戦の指揮を執る齊藤興龍コーチが「黒子に徹してくれている」と評するMF島田周汰(2年)のダブルボランチ、そしてトップ下の戸田中心に試合をコントロール。その後も福原が決定機を迎えるなど追加点のチャンスをつくった。一方の清水桜が丘はMF出水大智(2年)の奮闘が光り、伝統の8番を背負う1年生FW白井海斗がシュートへ持ち込むシーンもあったが、ロングボールが静岡学園の尾崎やCB岡野悠太(2年)に跳ね返されてしまい、前線でボールを収めることができない。そのために注目の白井がボールに絡むシーンはわずかで、MF水野滉大(2年)、MF神戸雄太朗(2年)の両翼もなかなか深い位置まで切れこむことができなかった。

 球際の攻防でも上回っていた感のあった静岡学園は後半、3選手をチェンジ。特にトップ下に入ったU-16日本代表MF渡井理己(1年)が個人技で清水桜が丘DFを振り回す。鮮やかな身のこなしでDFを剥がす注目アタッカーのプレーについては、ピッチサイドで観戦していたライバル校の選手たちからも「アイツのプレー凄い」「ヤバイっていうレベルをはるかに越えている」という声も。また精力的に右サイドを駆け上がってくるSB坂西望(2年)らがチャンスに絡み、福原のダイビングヘッドなどで3点目を狙った。だが、後半はパスミスが目立ったほか、PAまでボールを運んでも攻撃に時間をかけすぎてチャンスを逸しているシーンも多く、CB鈴木晴(2年)らが粘り強く守る清水桜が丘の前に阻まれてしまう。

 それでも後半37分、静岡学園は右中間を縦に切れ込んだ交代出場MF洪永樹(2年)がタイミングよくヒールパス。フリーでボールを受けたFW天本翔太(2年)が豪快な左足シュートを突き刺した。清水桜が丘はクロスからFW稲葉詠士(2年)がチャンスを迎えるシーンもあったが、無得点。静岡学園の齊藤コーチは「新人戦にはしてはいいスタート切れている。だけど、ミスがまだ多い。消極的な部分とかまだあるから。もっとゴール前では行ってほしい。相手ゴール前での迫力がほしい」と期待した。

 静岡学園はMF旗手怜央やFW加納澪といった注目選手を擁した昨年、プリンスリーグ東海を14勝2分2敗、総得点74、総失点9という圧倒的な成績で制した。だが、総体予選では飛龍に、選手権予選では清水桜が丘にいずれも0-1で敗戦。全国に届かず、プレミアリーグ昇格を懸けた参入戦も大津高との好勝負の末に延長戦で敗れた。全国でファイナリストになっても不思議ではないほどの実力を持ちながらも物足りない結果的に終わってしまった昨年。それだけに福原は「去年を越えられたらいいと思います。結果にこだわって頑張っていきたい」と意気込む。

 戦力的には今年も注目ボランチの若山や世代を代表するGK山ノ井拓己(2年)、ブレイク必至の渡井ら全国トップレベルのタレントたちがいて、ポテンシャルはかなり高い。だが山ノ井は「去年の方が強かったのは確か」と厳しい。それでもひとつでも上へ勝ち進んでいく。「(前評判が高くなくても)手倉森ジャパンとかのように謙虚にできたら結果出せるのかなと思う。弱い方が変なプレッシャーがないし、やりやすい。スター性がないのでチームの団結力をプラスにしたい。(近年、選手権は4年周期の出場で)4年に一度と言われているけれど、ぶっ壊したい」。自分たちを「力がない」と認め、謙虚に成長を目指す。来冬の選手権で静岡のライバルたちを圧倒するようなチームになり、全国で覇権を争うためにも日々、ひたむきにトレーニングに励み、競争を続ける。

[写真]後半37分、天本(12番)のゴールを祝福する静岡学園イレブン

(取材・文 吉田太郎)



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