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C・ロナウドの一撃で数的不利のレアルが逆転勝利!! バルサの無敗記録は39でストップ

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[4.2 リーガ・エスパニョーラ第31節 バルセロナ 1-2 R・マドリー]

 リーガ・エスパニョーラ第31節2日目が2日行われ、首位を快走するバルセロナと3位レアル・マドリーによるクラシコが開催された。前半をスコアレスで折り返した試合は後半11分にDFジェラール・ピケ、同17分にFWカリム・ベンゼマがゴールを陥れて1-1に。そして同40分にFWクリスティアーノ・ロナウドが決勝ゴールを叩き込んだレアルが2-1の逆転勝利を収め、バルセロナの無敗記録は39でストップした。

 選手としても監督としてもバルセロナで成功を収めた、クラブのレジェンドであるヨハン・クライフ氏が3月24日に68歳で亡くなった。現在チームを率いるルイス・エンリケ監督は、「クライフ氏が望んでいるのはスぺクタルなプレーを見せた上で勝つことだろう」と勝利への強い意欲を示してライバルとの一戦を迎えた。そして、対するレアルはジネディーヌ・ジダン監督がクラシコで初めて指揮を執ることになり、0-4の完敗を喫した前回対戦(11月21日開催第12節)のリベンジに燃えている。

 公式戦39戦無敗でリーガ首位のバルセロナと3位レアルとの勝ち点差は10。試合前には亡くなったクライフ氏へ黙祷が捧げられ、ついに試合はキックオフを迎える。序盤からホームのバルセロナがボールを支配すると前半10分に好機を創出。GKクラウディオ・ブラーボのゴールキックから抜け出したFWネイマールのラストパスにFWルイス・スアレスがフリーで走り込んだものの、わずかに合わずにシュートを放つことはできず。試合中にはクライフ氏の代名詞とも言える背番号「14」にちなみ、前半14分からの1分間、スタジアムに詰め掛けた観客から大きな拍手が送られた。

 その後もレアル守備を攻略しようと試みるバルセロナは、前半18分にゴール前でFKを得るとFWリオネル・メッシが直接狙ったが、ボールは枠を捉え切れず。さらに同19分にはゴール前のこぼれ球に反応したMFイバン・ラキティッチが左足シュートで狙うも、GKケイラー・ナバスの横っ飛びのセーブに遭って先制点を奪うには至らない。対するレアルは同25分、右サイドから切れ込んだFWクリスティアーノ・ロナウドがシュートまで持ち込んだが、ボールはC・ブラーボの守備範囲に飛んでしまった。

 バルセロナがボールを保持する時間こそ長かったものの、レアルが体を張った守備でゴールを守り抜き、得点が動かないまま前半終了のホイッスルが吹かれる。0-0のまま後半を迎えると、後半8分にネイマール、メッシ、スアレスとつながれたボールから、最後はメッシが狙いすましたシュートを放つが、K・ナバスに右手1本で阻まれてしまう。だが同11分、ラキティッチが蹴り出したCKに走り込んだピケが豪快にヘディングで叩き込み、ついにバルセロナが先制に成功した。

 しかし、すぐさまレアルが同点に追い付く。左サイドからドリブルで運んだDFマルセロが中央に進入すると、右サイドのMFトニ・クロースに展開。クロースのクロスはDFジョルディ・アルバに当たってコースが変わるが、ベンゼマが鮮やかなジャンピングボレーでネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。

 同点に追い付かれたバルセロナは後半29分にラキティッチに代えてMFアルダ・トゥランを、同33分にはレアルベンチが動きベンゼマに代えてFWヘセ・ロドリゲスを投入して勝ち越しゴールを奪いに行く。すると同35分にC・ロナウドのクロスからMFガレス・ベイルがヘディングシュートを叩き込んだが、ファウルがあったとしてゴールは取り消されてしまう。さらに同37分にはC・ロナウドが強烈なシュートでゴールを脅かしたものの、クロスバーをかすめたボールは枠外へと外れた。

 攻勢を強めるレアルだったが後半38分にDFセルヒオ・ラモスが2度目の警告を受けて退場。しかし、勝ち越しに成功したのは数的不利に陥ったレアルだった。同40分、右サイドのベイルが送ったクロスをファーサイドのC・ロナウドが胸トラップで落ち着けると、右足のシュートでゴールを陥れて逆転に成功。その後は数的優位に立つバルセロナの反撃をしのぎ、レアルが2-1の逆転勝利を収めた。


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