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7戦未勝利の金沢、長いトンネルを抜け出せず…指揮官「非常に残念」

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[4.9 J2第7節 千葉 1-0 金沢 フクアリ]

 トンネルから抜け出せなかった。前節終了時点で2分4敗の未勝利。そして、千葉戦でも前半45分に先制点を献上したツエーゲン金沢に勝利の女神は微笑まなかった。

 シュート数は千葉の14本に対して8本。一方的に押し込まれたわけではないが、決定機らしい決定機は創出できなかった。チームを率いる森下仁之監督は「ボールを握りながらもゴール前のところで入っていけなかったし、積極的にシュートを打っても良かったと思う」と振り返った。

 チームは開幕7戦未勝利であり、指揮官も「非常に残念」と悔しさを滲ませる。しかし「選手たちは日頃のトレーニングでも全力を出し切ってくれているし、非常に良くやってくれている」と語るように、ここまでの敗戦はすべて1点差だ。だからこそ、「勝ち切れるゲームにしてあげられないのは、僕の力が一つ足りないのかなと感じています」と声を落とした。

 昨季は第20節から第38節まで19試合未勝利という苦い経験を味わった。昨季も主力としてプレーしていたDF作田裕次は、「ここで気持ちが折れてしまうと、本当に取り返しがつかないような状況になっていくかもしれない。練習からやっていくしかない」と次戦以降に向けて気持ちを切り替えようとしている。

 最下位の山形に得失点差で上回って21位ながらも、ともに2分5敗の勝ち点2は変わらない。森下監督は「これ以上、下はないと思うので、上を目指し、次のゲームに向かって全力を注ぎたい」と次戦での必勝を誓う。

(取材・文 折戸岳彦)
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