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初の無失点で、初の勝ち点3…柏MF大谷「最後はやらせないという想いが出ていた」

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[4.10 J1第1ステージ第6節 柏1-0FC東京 柏]

 4日前のナビスコ杯・横浜FM戦(○3-1)での今季公式戦初勝利に続いて、リーグ戦でも待望の初白星を挙げた柏レイソル。前半はFC東京がペースを握り決定機もつくっていたが、MF大谷秀和はチームに焦りはなかったと言う。

「前半、ボールを動かせていたことで、ジャブのように効いて、少しずつ相手の足にきていた。(6日に)アウェー(中国)に行ってタフなゲームをしてきているので、どこかで(FC東京の)足が止まると自分たちは思っていました。そこで焦れずに、前半からやっていたことを続けていければ、間違いなく隙はできる」

 ACLから中3日で戦うFC東京相手に、前半は自陣深い位置まで進入できなかった柏だが、後半7分のFW中川寛斗のシュートを皮切りに、再三チャンスをつくると、FWディエゴ・オリヴェイラが獲得したPKをFW田中順也が決めて、勝ち点3をつかんだ。「自分たちが勝てなくてもサポーターは後押ししてくれていましたし、何とかその期待に応えたいと思っていたので、本当によかったです」。日立柏サッカー場につめかけたサポーターに届けた勝ち点3に、キャプテンは安堵の表情を浮かべた。

 失点をゼロで抑えたことも大きかった。この日の完封勝利が柏にとって公式戦9試合目にして、初の無失点でもあった。「(中村)航輔のビッグセーブ」。大谷は最後の砦となり、何度も危機を救った守護神をまず称える。そして、「みんなが体を投げ出せていた。あとは抽象的ですけど気持ちというか、最後はやらせないという想いが出ていた」とチーム一丸となってつかんだ勝利であることを強調した。

「若い選手が多いので、成功体験になった」。先発平均24.72歳の若いチームを引っ張る31歳の大黒柱は、次戦以降へも確かな手応えを感じていた。

(取材・文 奥山典幸)

●[J1]第1ステージ第6節 スコア速報

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