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日本勢を苦しめてきたACL元得点王、FC東京ムリキがJデビュー

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[4.10 J1第1ステージ第6節 柏1-0FC東京 柏]

 2013年にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)得点王にも輝いた点取り屋が、ついにベールを脱いだ。

 1日にアル・サッドSC(カタール)からFC東京への加入が発表されたばかりのFWムリキは、スコアレスで迎えた後半26分にピッチに送り込まれると、最前線に入りFW前田遼一と2トップを形成した。29歳のブラジル人は、広州恒大(中国)所属時の2012年、2013年のACLでは柏レイソルと対戦。4試合で6得点を挙げるなど、柏にとっては“天敵”ともいえる存在だが、29分間のプレーとなったこの日は不発に終わった。

「来日してまだ2週間ですので、グループでまだそれほど練習をできていません。正直言いまして、チームメイトのプレーをまだわからないところがありますし、チームメイトも私のプレーをわからないというのもあると思います」

 連携面だけでなく、フィジカル面でも十分でないことはムリキ本人も認めている。「45分以上は厳しいと、自分の中では感じています」。それでも、ボールを持ったときのサポーターの期待感は、歓声の大きさからもうかがえた。

「日本のチームと何試合も対戦しているので、日本のサッカーはある程度どういうものかわかっていましたし、今日やってみて、それほど変わりはなかった」。柏だけでなく、浦和レッズとセレッソ大阪からも2得点ずつを奪い、日本勢を再三苦しめてきたストライカーは、Jリーグでの今後の活躍を期待させた。

(取材・文 奥山典幸)

●[J1]第1ステージ第6節 スコア速報

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