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東福岡から明治大へ進学、MF中村健人「FKの人と言われるので…」

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 第90回関東大学リーグ1部の第2節が9日に各地で行われた。明治大法政大に2-1で勝利し、開幕2連勝。首位の座をキープしている。この日の試合で東福岡高出身の明治大ルーキーMF中村健人(1年=東福岡)は、ベンチ入りはならなかったもののバックアップメンバーとしてチームに帯同した。

 3月29日まで日本高校選抜の一員としてデュッセルドルフ国際ユース大会に参加。チームは3位決定戦でトッテナムに勝利し、3位で大会を終えると、中村はベストイレブンのみならず大会ベストMF賞の個人賞をダブル受賞した。

 同チームで主将も務めたMFは「優勝が目標だったなかで結果はついてきていないですけど。個人としてベストMFに選ばれることができて、チームとして最後は勝ちで終われたことについては満足しています」と欧州遠征を振り返る。

 トッテナムやベシクタシュなど海外のチームと試合をするなかで得たものは大きかったようで、「全然通用しなかった部分もあります。例えばスピードだったり、ボールを奪ったあとのカウンターのスピードが全く違った。海外のチームは速いときにはパス2、3本であっという間にゴール前にいってしまうので、日本はそういうところが全然ないので、勉強になりました」と課題を挙げつつも、「でも逆にパス回しや一対一で相手をはがすなど、攻撃になったときは、日本の選手より粘り強さはないのでやりやすいかなと感じました」と手応えも語った。

 欧州遠征を終えて、明治大へ合流してから約1週間しか経っていないが、早くもAチームへ所属。明治大の練習では、中盤ではなく4-4-2システムの2トップの一角を務め、リーグ戦デビューを目指す日々を過ごしている。

「新しいポジションでのチャレンジということもあって、もっと自分なりに考えてやっていかないと結果は残らないと思うので。FWとしてプレーして、大学4年間を通じてもっともっと攻撃的になって、得点に絡んでいける選手になっていきたいと思います」

 意欲をみせるルーキーは「明治大へ合流して1週間と少ししか経っていない中でAチームに絡ませてもらっていて、今回はバックアップメンバーに入ることも出来ました。もっともっと監督やチームに感謝しないといけないですし、その期待に応えるくらいのプレーを見せないといけない」と感謝も口にした。

 リーグ第2節で明治大は法政大に2-1の逆転勝利。バックアップメンバーとして裏方に徹するなかで「公式戦でチームに関わったのは初めてで。やっぱり先輩たちが活躍する姿をみて、一緒に試合に出たいと感じましたし、4年生とか1年生とか関係なく自分がメンバーに入っていきたいと強く思いました」と言う。

 既に明治大ではルーキーMF佐藤亮(1年=FC東京U-18)が開幕戦で途中出場してデビュー。同期の活躍を見届けた中村は「自分が一番最初にデビューするのが良かったんですけど」と本音を口にしながらも「そういうところは受け止めてこれから頑張っていきたいです」と前を向く。

 また、同日に開催された試合では、高校選抜でチームメイトとして共闘したFW旗手怜央(1年=静岡学園高)が順天堂大の一員として途中出場でデビュー。“ライバル”の活躍については「刺激になりますね。悔しいです。でもやっぱり貴重な選抜のなかで会えた仲なので。これからも仲良くしていきたいです」と微笑んだ。

 今冬の全国高校選手権決勝で決めた“トリックFK”が記憶に新しい中村。『FKの人』と言われることには慣れたようだが「よくFKの人だといわれるので。そこは嬉しい気持ちもありますけど複雑ですね」と胸中を明かした。

「FKだけが印象に残っているのかなと……でも自分自身の他のプレーで満足いかないところもありますし、もっともっと満足いくプレーが出来ていれば、みんなが“ヒガシの10番”と覚えていてくれたと思うので。大学では中村健人として、認識してもらえるように結果を残していきたいと思います」

 ヒガシの10番から明治大のルーキーとなり、新たな舞台で挑戦の日々が始まった。新天地での慣れない大学生活や、新ポジションへのチャレンジと刺激的な日々が続く。先輩たちの背中を追い、まずは大学リーグデビューを目指す。

(取材・文 片岡涼)
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