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初先発ルーキー呉屋奮闘に途中出場宇佐美が意地の決勝弾「ホッとした」

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[4.24 J1第1ステージ第8節 福岡0-1G大阪 レベスタ]

 ガンバ大阪は24日、敵地でアビスパ福岡と対戦し、1-0で勝利した。途中出場のFW宇佐美貴史が後半34分に奪ったゴールが決勝点になった。G大阪は公式戦の連敗を2で止めた。福岡はリーグ戦3分4敗。初勝利はまたもお預けとなった。

 背番号39が屈辱を跳ね除けた。宇佐美は19日に行ったAFCチャンピオンズリーグの水原三星戦、前半37分に得たPKの場面で蹴り直しも含め2度失敗。予選敗退の大きな要因となってしまった。さらに第6節の仙台戦でようやく今季初ゴールを挙げたが、不調のチームにあって、エースに対する風当たりは強かった。

 そしてこの日は開幕戦以来となるベンチスタート。代わって出場したのは、年下の大卒ルーキーFW呉屋大翔だった。出番は後半22分から。スコアレスの状態で、呉屋と交代でピッチに入った。

 そこで宇佐美は意地を見せた。後半34分、G大阪はカウンターからチャンスを作ると、エリア内でFWパトリックがキープ。パスがMF阿部浩之を経由して左サイドの宇佐美まで通る。得意の角度でボールを持った宇佐美はDFに付かれながらも迷わず右足を振る。シュートは右ポストをかすめて、ゴールネットを揺らした。

「チームの流れと言うか、あそこまで持ってきてくれたことがすべてだと思う。(ACL敗退から)切り替えるのは難しかったが、自分のせいで負けてしまったので、自分の結果で勝たしていかないとという思いは強く持っていた。少ない時間の中で期待に応えることが出来て、ホッとしている。(監督からは)試合前から準備をしておけと言われていた。1点取ってこいと言われた。サポーターが僕にまだ期待してくれているからこその結果だと思う」

 宇佐美の意地も印象的だったが、この試合、ルーキー呉屋の奮闘も忘れることが出来ない。前半13分にドリブル突破から自身ファーストシュートを放つと、同29分にはエリア内の強引な突破からパトリックのシュートチャンスを演出。後半12分には阿部の粘りからこぼれたボールをフリーの状態で蹴り込む。GKイ・ボムヨンの好セーブに遭い、プロ初ゴールはならなかったが、大学公式戦通算155発の大型ルーキーが片りんをみせた。


●[J1]第1ステージ第8節 スコア速報

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