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[MOM1799]島原商GK今積隆介(3年)_「『絶対、防ぐぞ』の気持ちで」勝利引き寄せたビッグセーブ

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.9 総体長崎県予選準決勝 大村工高 0-1 島原商高 長崎県立百花台公園サッカー場]

 後半終盤、28分に生まれたビッグプレー。島原商高は大村工高に中央突破を許して絶体絶命のピンチを迎えたが、MF光井敦士(3年)の右足シュートをGK今積隆介(3年)がビッグセーブ。「あの時間帯は攻められていたので集中切らさずにやろうと思っていました。『絶対、防ぐぞ』の気持ちで。DFがある程度寄せてくれていたので絞れていました」。

 会場の多くの人が「入った」と思ったであろう一撃を驚異的な反応で止めた182cmの守護神は「ボール、ゆっくりに見えました」と難しいセーブでなかったことを強調。1年時から古豪のゴールを守り、その経験値を大一番で発揮した今積を岩橋宗弘監督もこの試合のベストプレーヤーに挙げていた。

 左足のキックとハイボールの処理を得意とする守護神。この日クロスまで持ち込まれるシーンもあったが、ゴール前での存在感あった今積は落ち着いたポジショニングと対応を見せる。そして「きつかったですけれど、全校生徒が応援してくれていたので負けられないなと思っていました」というように、応援の後押しを力に無失点勝利を果たした。

 兄であるGK今積康太は今春、東福岡高から大阪産業大へ進学。全国2冠の東福岡の中でなかなか出場機会を伸ばすことができなかったが、それでも九州高校新人戦など公式戦に出場したGKだ。その兄に練習メニューなどを相談し、課題を修正し、ハイボールの出足などを学んだという。その兄へ感謝も込めて決勝を戦う。

「DFと連係取りながら来たボールは自分が止められるようにしたい。是が非でも勝利を手にしたい」。島原商を最後方から支える実力派守護神。決勝で現在4試合連続の無失点試合を5へ伸ばし、古豪復活の立て役者となる。

(取材・文 吉田太郎)
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