EURO2016決勝後に生まれたエピソードの続編だ。あのポルトガル人少年と、フランス人青年がリスボンで再会を果たしている。

　EURO2016で決勝に進んだポルトガルとフランス。だが明暗はくっきりと分かれた。開催国で有利とみられたフランスは、FWクリスティアーノ・ロナウドの負傷交代という不運を乗り越えたポルトガルに0-1と敗れ、母国のサポーターは悲しみに暮れた。

　この試合後、フランス代表のサポーターである25歳のアンソニー・ビッサカロさんは、ショックで顔を上げられなかった。そこにポルトガル人の10歳少年、マティアス君が近づき、慰めている姿は世界中の人々の胸を売った。

　マティアス君の行動に感化され、動いたのはポルトガル観光局だった。同観光局は『フェイスブック』などを活用してフランス人青年を探すキャンペーンを開催。アンソニーさんを見つけ、リスボンへと招待している。

　かくして、マティアス君とアンソニーさんはリスボンの空港で再会を果たした。「ポルトガルの人々は、僕たちが考えているような人たちじゃない。まるで正反対だよ。それをフランス人に伝えたい。すごくハートフルで、生きる活力に満ちているね」とアンソニーさんは『シック・ノティシア』で語っている。

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