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理不尽な大ブーイング…ドイツ女子、“完全アウェー”にも負けず初の金メダル獲得!

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[8.19 リオ五輪決勝 スウェーデン女子1-2ドイツ女子]

 リオデジャネイロ五輪の女子サッカー競技は19日に決勝を行い、マラカナンスタジアムでスウェーデン女子代表とドイツ女子代表が対戦した。ドイツが2-1で勝利し、初の金メダルを獲得した。

 翌日の男子サッカー決勝では、同会場でブラジルとドイツが対戦する予定。ブラジルにとっては、2014年に行われた自国開催のW杯準決勝で1-7の大敗を喫している因縁のドイツということもあったためか、この女子サッカー決勝ではドイツがゴールに迫るたびに地元ファンから大きなブーイングが起こった。しかし、ドイツは“完全アウェー”の雰囲気にのまれず、見事な戦いで栄冠をつかんだ。

 ファイナルにふさわしく、開始からハイレベルな攻防が続いた欧州勢対決。スウェーデンは7月の国際親善試合でなでしこジャパンを苦しめたFWロッタ・シェリンが右サイドでカウンターの急先鋒となり、ゴールを脅かす。一方、地力で勝るドイツもサイド攻撃や中央突破から決定機を作るが、両チームともチャンスを生かせず、前半はスコアレスで折り返した。

 後半に入り、先に試合を動かしたのはドイツだった。後半3分、右サイドからのクロスが流れ、PA内中央でフリーのFWジェニファー・マロジャンのもとへ。マロジャンは狙い澄ました右足のシュートをゴール右上隅に突き刺し、先制ゴールを挙げた。

 リードを得たことで主導権を握ったドイツは、後半17分に直接FKのポストの跳ね返りが相手のオウンゴールを誘い、追加点を奪取。1点目の時は歓声とブーイングが入り混じった状態だったが、2点目の直後には大ブーイングが会場に響いた。

 今大会ここまで複数得点のないスウェーデンにとっては重い2失点。後半22分に右クロスを途中出場のFWスティナ・ブラックステニウスが押し込んで追撃弾を奪うも、その後の反撃は実らず。ドイツが2-1で逃げ切り、初優勝を果たした。

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