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「大変ですけど、チーム一丸となって」名古屋FW川又が残留へ奮闘誓う

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[8.20 J1第2ステージ第9節 柏3-1名古屋 柏]

 後半に入り3点を追う展開になった名古屋グランパスは前線に人数をかけると、ついに得点へと結びつけた。左サイドでFW永井謙佑がタメをつくると、柏DFの股を抜いたパスで最前線へ飛び出してきたMF和泉竜司へ。和泉が中央へ折り返すと、FW川又堅碁が合わせて1点を返した。名古屋にとっては、4試合ぶりの得点であり、第2ステージに入ってからの2点目となった。

 名古屋のシュート数が前後半通して4本だったのに対し、柏レイソルは18本。一方的とも言える試合展開の中で、崩しきっての得点は光明といえるはずだ。チームに4試合ぶりの得点をもたらした川又は、「個人の種目じゃない」と敗戦の中での得点に喜びは見せなかったが、手応えは手にしていた。「前への推進力を増やすとチャンスは増える」。試合途中に5-4-1から4-4-2にシフトし、川又、和泉という攻撃的な選手を投入したことで、前に人数をかけてゴールを奪うことができた。

 今節の他会場で、残留争いのライバルである、年間15位の甲府が勝利。勝ち点を26にのばし、同16位の名古屋との勝ち点差は「7」に開いた状況に。残り8試合で、勝ち点7を追いかけることとなった。「ひとつひとつがんばっていくだけです」と小倉隆史監督が厳しい表情で言えば、「大変ですけど、チーム一丸となって」と川又も答える。

 この日の敗戦で17試合勝ちなし(6分11敗)となり、状況は苦しい。「能力高い選手がたくさんいると思うので、そこらへんがかみ合えば」。背番号32は、前だけを見据えていた。

(取材・文 奥山典幸)

●[J1]第2ステージ第9節 スコア速報

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