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[Rookie League]開幕戦6失点敗戦も、その後7勝1分の強さ!最終節も圧巻13発の前橋育英が頂点に!!

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[9.3 2016 Rookie League A group第9節 鹿島学園高 1-13 前橋育英高 時之栖うさぎ島G]

 関東・静岡の強豪18校の1年生たちが真剣勝負の場で成長を目指す「2016 U-16 Rookie League」は3日、最終節を行い、上位リーグのA groupは前橋育英高(群馬)が3年ぶりの優勝を果たした。最終節を勝ち点1差の首位で迎えた前橋育英は9位の鹿島学園高(茨城)と対戦。FW高橋尚紀が5ゴールを挙げるなど13-1で大勝して頂点に立った。前橋育英は来年2月か3月に開催予定のU-16全国大会に出場する。

 勝てば優勝の決まる大一番。前橋育英がそのプレッシャーを跳ね除ける13ゴールで優勝を果たした。2位・流通経済大柏高(千葉)から勝ち点をもぎ取っている鹿島学園はこの日、3バックを採用。守りに重きを置きつつも攻撃ではFW金原朝陽の左足ミドルやMF鈴木辰幸のクロス、またロングスローなどで圧力をかけようとする。だが、前橋育英は前半4分、相手ビルドアップのミスを突いた高橋が右足で先制ゴール。7分には抜け出したFW深澤康太のシュートのこぼれを高橋が押し込んで2-0とする。

 出足が良かっただけに落胆も大きかった鹿島学園に対し、タイガー軍団は勢いに乗った。13分には高橋が倒されて得たFKをMF水多海斗が右足で直接決めて3点目。高橋が「FWの深澤と話し合って、FWが(相手の)CBからしっかり付いて行くようにしてボランチが取ってショートカウンターを決めることができた」と語り、水多も「きょうは前からのプレスが凄くはまっていて、ボール持ったらどんどん積極的に前を目指して。育英の良さは切り替えの速さと球際の強さなんで、そういうところが出たいい試合だったと思います」という前橋育英はショートパスを繋いで前進しようとする鹿島学園からMF鏑木瑞生やMF内島龍也がボールを奪うと、複数の選手が連動したショートカウンターから次々とビッグチャンスをつくり出す。

 18分には左サイドから切れ込んだ鏑木が右足で決め、24分にはカウンターから深澤のスルーパスから水多が正確な右足シュートを沈めて5-0とした。その後も水多のスルーパスでGKをかわした高橋がハットトリック達成。40分には水多もハットトリックを達成して7-0で前半を終えた。

 またCB府川宙史やCB山原康太郎が相手の攻撃を跳ね返す前橋育英の堅い守りに対し、鹿島学園も後半7分にMF赤田陽斗が1点を返す。だが、前橋育英は8分、15分に高橋が連続ゴール。その後も上の学年のチームに絡んでいるというMF岡本悠作とFW高橋優斗、そしてMF森賢太郎、山原も決めて大量13点を奪って勝利した。

 開幕戦こそ、矢板中央高(栃木)に1-6で逆転負けした前橋育英だったが、その後の7試合は流経大柏との上位対決を1-1で引き分けた試合を除くと7戦全勝。水多は「開幕戦は6失点もしたんですけど、最初の頃はなかなか咬み合っていなくて。でも、みんなの意志がひとつにまとまって今はこんなに点数取れるチームになった。あの開幕戦は無駄じゃなかった」という。開幕戦で甘くない、と感じ、そこから変化して成長しながら結果を残してきた。

 最終節でも強さを見せつけた前橋育英の選手たちは強豪10チームの頂点に立ったことについて素直に喜んでいたが、高校サッカーでの本当の勝負はこれから。それは選手たちも理解している。前橋育英の櫻井勉コーチは「現在地は分かりましたけれど、通過点なので。選手権のメンバーになったり、来年の中心メンバーになるためのルーキーリーグ」と語り、水多は「選手権は1年のうちに出られるならば出たい。プリンスから昇格して育英のユニフォーム着てプレミアで戦ったり、選手権優勝目指して自分はチームを引っ張っていけるようにしたい」と力を込めた。

 今回優勝を果たした前橋育英だが、彼らの本当の目標はずっと先にある。来年に開催されるU-16全国大会で強さを示すと同時に、上の世代など、より厳しい環境の中で結果を残す選手、チームになる。

(取材・文 吉田太郎)
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