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ミスを取り返す完封劇!! 「安心できた」DF那須がGK大谷を称賛

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[9.4 ルヴァン杯準々決勝第2戦 浦和 4-0 神戸 埼スタ]

 悔しさをすぐさま晴らした。4日前の8月31日に行われたルヴァン杯準々決勝第1戦。先発出場した浦和レッズGK大谷幸輝は前半35分にパスを受けた後の判断が遅くなり、FWレアンドロにボールを奪われて得点を献上していた――。

 迎えた第2戦。序盤は神戸にシュートシーンを作られたが、前半18分のMFニウトン、同21分のMF藤田直之のミドルレンジからのシュートにきっちり反応してゴールを守る。そして同39分、神戸のロングスローに果敢に飛び出すと、パンチングで弾いたボールはチームメイトへとつながり、この流れからFW高木俊幸の先制点が生まれた。

 その後もゴールにカギをかけるだけでなく、「ウチのサッカーはそういうサッカーなので。前回ああいうミスをした中でもパスは出てくる。そこでまたミスをしたらダメだと思った」と積極的にビルドアップにも参加してパスを散らしてリズムを生もうとした。

「もう少し余裕を持ってつなげたり、狙ったところに蹴れればいいんですけど、最低限のことはできたと思う」と振り返ると、4-0の完封勝利に「良かった~」と安堵の表情を見せた。

「能力のあるGK」とチームメイトのDF那須大亮は大谷を評する。「練習から見ているし、J1で出ていてもおかしくない。あとは本当に彼自身の自信なのかなと。だから、今日みたいにゼロに抑えたり、勝利することで、自信はどんどん出てくると思う。今日は安心して、後ろを守ってくれていた」と完封勝利へと導いた男を称賛した。

 GK西川周作が日本代表に招集される中、きっちりと仕事をこなしてチームを準決勝へと導いた。準決勝は10月5日に第1戦、9日に第2戦が行われるが、同時期に日本代表がW杯アジア最終予選を戦うため、またもや西川の不在が予想される。大谷もそのことは理解しており、「10月にまたあるので、いい準備をしておきたい」と力強く語った。

(取材・文 折戸岳彦)
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