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[プレミアリーグEAST]前節から課題改善した柏U-18が鹿島ユースに競り勝つ

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[9.4 高円宮杯プレミアリーグEAST第11節 柏U-18 2-1 鹿島ユース 柏]

 高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯U-18サッカーリーグ2016 プレミアリーグEASTは4日、第11節を行った。7位・柏レイソルU-18と8位・鹿島アントラーズユース(茨城)との一戦は2-1で柏が勝利。柏は5勝1分5敗と成績を五分に戻している。

 柏は前節、横浜FMユースに1-5で敗戦。永井俊太監督が「守備面は前節の横浜FMユース戦で多くを学びました。一人で奪えないならみんなで奪おうと話して、練習に力を注いだ成果が表れたと思います」と語り、U-17日本代表DF宮本駿晃も「前節の横浜FM戦の反省を生かすことができました。みんなでプレーする、相手より声を出す、もっと積極性を発揮するという意識が勝利につながったと思います」と説明したように、反省点を活かしての勝利となった。

 立ち上がりは鹿島が押し込んだが、FW石津駿斗は「個人的に久しぶりの公式戦だったので、まずはチームのためにと考えてプレーをしました。最初のシュートを決めていれば、試合の流れも違ったと思います」と悔やむ。ここで先制できなかった鹿島に対し、柏がリードを奪う。22分、細かいパスの連続から最後はMF中村陸のラストパスをU-19日本代表FW中村駿太が1タッチでゴールへ沈めた。

 鹿島は反撃するが柏はU-17日本代表DF中川創や1年生GK小久保玲央ブライアンを中心とした守りで得点を許さない。そして迎えた後半21分、柏は鹿島のクリアボールを拾った宮本がミドルシュート。「トラップした瞬間に振り抜こうと思っていました。枠内に飛んでくれたし、本当に気持ちのいいゴールでした。個人として、ほとんどゴールを挙げていないのでとてもうれしいです」と振り返る一撃で2-0と突き放す。

 懸命の反撃を見せる鹿島は後半44分、MF出津真哉の右クロスを篠崎輝和が頭で合わせて1点差。だが、同点に追いつくことはできず、柏が勝ち点3を奪取した。勝った柏だが、永井監督は「できれば、押し込まれる展開にはしたくなかったです。得点が取れたので狙いどおりの展開ではあるのですが、自分たちがボールを保持する時間をもっとつくりたかった。一度、盛り返したのですが、そこから前に行くのか、低い位置でボールを握るのかというバランスを、もっと勉強しないといけないと思いました」。前節からの課題を改善したように、今節見つけた課題をまた修正する。

 一方。前年王者の鹿島は3連敗。だが、内容は悪いものではなく、熊谷浩二監督も「前期は相手の攻撃を凌ぐだけだったのが、ここ数試合は自分たちが攻める時間も増えています。シーズンの開幕当初、チームの実力は10チーム中10番目でしたが、いまでは選手たちも『勝てるぞ』と思うところまできている。あとはその信念を勝点に結びつけたいと思います」と期待する。結果へ結びつけて、まずはプレミア残留を果たす。
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