beacon

「次のサッカー界を担うであろう二人」新旧京都橘のエース、岩崎悠人と仙頭啓矢が京都内定会見

このエントリーをはてなブックマークに追加

岩崎(左)と仙頭(右)が京都橘の現役選手たちに肩車されてガッツポーズ

 来季から京都サンガF.C.への入団が内定している京都橘高(京都)のFW岩崎悠人と同校OBで現在は東洋大に所属するMF仙頭啓矢の記者発表会見が13日、京都市内の京都橘高で行われた。同校からJリーグへと進んだ選手は、初のプロ選手となったFW小屋松知哉(現名古屋)、GK永井建成(現熊本)、MF河合秀人(現鳥取)に続いて5人となった。

「次のサッカー界を担うであろう二人」(京都・山中大輔代表取締役)が、母校でプロへの第一歩を踏み出した。会見では、まず初めに京都橘の米澤一成監督が両選手の特長を紹介。「スタミナとスピードを持ち備えていて、ゴール前での得点感覚に優れたストライカー」と評された岩崎は、「小さい頃からの目標だったプロサッカー選手になれて、非常に嬉しく思っています。僕は高校の3年間でサッカー人生が変わったと思います。お世話になった京都の皆さんに恩返しがしたいと思いが強いので、京都を選びました。また、J1、J2とかカテゴリーは関係ないと考えていて、フロントの方々の熱意も感じ、こうした人たちに付いていきたいと思った」と複数のオファーから京都を選んだ理由を明かした。

 持ち前の運動量とスピードを活かした背後への飛び出しはプロでも通用する手応えはある。冒頭の山中社長の言葉からも分かるようにチームも1年目からの活躍を期待しており、岩崎自身も「少しでも早く試合に出たい。京都の勝利に貢献することで、結果や試合を見た方々に感動してもらうことで、恩返しがしたい」と気合十分。京都だけでなく、U-19日本代表の一員としてメンバー入りが有力視されるAFC U-19選手権バーレーン2016や、22歳で迎える2020年の東京五輪など日本代表としての活躍も期待される存在でもある岩崎は、「日本に留まらず世界に出て、最終的には日本代表としてワールドカップに出ることが目標です」と続けた。

「繊細なボールタッチを武器にゲームをコントロールでき、自らも点が獲れる選手」(米澤監督)である仙頭は、京都橘3年時に全国高校選手権で準優勝を果たし、個人としても得点王を獲得。卒業後は、東洋大での4年間を経て、高校生活を過ごした京都に戻ってきた。「プロサッカー選手になれたことを誇りに思うとともに、今まで支えてくれた人々への感謝の気持ちが強い。来季からはサンガと京都を盛り上げていけるように精一杯頑張っていきます」と挨拶した仙頭は、「高校サッカーで僕は大きく成長できました。成長させてくれた地である京都で恩返ししたいと気持ちが強かったので、入団を決めました。しっかりサンガのタイトルに貢献し、将来的には日本を背負う選手になることが目標」と意気込みを口にした。

 仙頭がプロ初年度に掲げる目標は現在、大学で意識している二桁得点、二桁アシスト。人を活かしながら得点を獲るプレーはプロでも通用する手応えがあるだけに、「狙っていかないといけない」と豪語するFWもルーキーイヤーからの活躍が期待される。

 京都は2019年度に京都府亀岡市に完成する予定の新スタジアムに合わせて、地元選手を中心としたチーム作りを進めている。「二人が入団することで京都・滋賀に活気が出てくると思う」と野口裕司強化部長が話すように、来季からは二人の活躍によって、古都のサッカーシーンがより盛り上がっていくはずだ。

(取材・文 森田将義)
▼関連リンク
【特設】高校選手権2016
●2017年Jリーグ移籍情報
●[高校・ユース]Jクラブ17年加入内定者一覧

TOP