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「ここは仕掛けるときだな」、静産大MF藤池翼が劇的ゴール!!全国切符獲得の立役者に

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値千金の決勝点を決めたMF藤池翼

[10.29 第55回東海学生リーグ1部・第17節 静岡産業大2-1東海学園大]

 劇的な勝利だった。静岡産業大東海学園大を2-1で下し、全日本大学選手権(インカレ)出場権を獲得した。1-0の後半アディショナルタイム3分に失点したが、約1分後にMF藤池翼(2年=習志野)がシュートを決め、再び勝ち越した。

 殊勲のMFは「東海学園大戦でシステムが変わって、中盤の配置もいつもと違う不慣れな場所でしたけど、守備を頑張ろうと思ってプレーしました。攻め込まれる時間が長くなると思っていたので、集中を切らさずに守備をすることが大事だなと思っていました」とこの日の試合を振り返る。

 前半8分にFW遠山拓民(2年=甲府U-18)の左クロスからMF藤田脩人(3年=湖東高)がシュートを決め、先制に成功。そのまま逃げ切りたいところだったが、後半アディショナルタイム3分に失点を喫してしまう。「ロスタイムで同点に追いつかれて、気持ち的にも落ちていた」という藤池だったが、直後に仕事を果たした。

 失点からわずか1分後。相手カウンターを止めたGK中村圭佑(4年=鎮西学院高)が前線へロングボールを送る。敵陣中央で競り勝ったMF西口亮城(2年=宇治山田商高)が頭で落とし、右サイドへ開いたのはFW鴨井勇(4年=新潟産業大附高)。ダイレクトで折り返したボールをゴール前へ走り込んだ藤池が冷静にシュート。ゴールネットを揺らし、これが決勝点となった。

 先発起用され、試合終了の瞬間まで落ちることなく走り続けていたMFは「鴨井くんにボールが渡る前に西口が競った場面で、相手のDFラインの足が止まっているのが見えたので、“ここは仕掛ける時だな”と思って駆け上がりました。鴨井くんから良い横パスが来たので、あとは決めるだけでした」と得点シーンを謙虚に語った。

 この勝利で勝ち点39に伸ばした静岡産業大は、今季1試合を残して3位以下と勝ち点4差が開いたために、2位以上を確定。全日本大学選手権(インカレ)の出場権を獲得した。

 習志野高出身の藤池は「高校の時に、一応全国大会は経験しているんですけど、一回戦の時に緊張して硬くなって自分のプレーが出来なかったので、今回のインカレでは全国の舞台でも緊張せず自分の持ち味を存分に出せるように頑張りたいです」と強く誓う。

 全国切符は勝ち取ったが、まずは次節・最終節で勝ち点3差の中京大と天王山が控えている。前期の対戦時は1-2で敗れており、リベンジを果たすとともに、優勝を決めて全国大会へ臨みたいところ。藤池は「中京大には前期で負けているので、最後勝って気持ち良く優勝したいです」と意気込んでいた。

(文 編集部 / 協力 東海学生サッカー連盟)

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