[11.5 J3第28節 F東23 1-2 長野 駒沢]

　一週前にJデビューを途中出場で飾ったFC東京U-23MF平川怜は、長野戦では自身初となるスターティングメンバーに名を連ね、これまた初となるフル出場を果たして90分間を戦い抜いた。

　前半は4-2-3-1の右サイドハーフに入った平川だったが、「前半はなかなかボールに絡めなかった」と振り返ったように、攻撃の組み立てになかなか参加できなかった。しかし、後半に入って3-4-2-1にシステムが変更されると本職のボランチにポジションを移し、ボールに絡む回数を増やしてリズムを生み出した。

「後半はボールに絡めて自分の良さも出せた。中央でプレーした方が自分の良さは出せると思うけど、サイドでもチームに貢献できるようなプレーをしたい」

　初めてのフル出場には「良い経験になった」と充実した表情を浮かべた。そして「最後まで走り切れなかった部分やフィジカルコンタクトはまだまだ足りない部分」と課題を挙げながらも、「技術の部分では負けているとは思っていない」と手応えもつかみつつあるようだ。

　1週前に平川がJ3最年少出場記録を更新したばかりだったが、この日は1学年下のFW久保建英がJデビューを飾ってJリーグ最年少出場記録を更新。平川は久保のデビューに「(中村忠)監督は力があればドンドン使うと思っていたので、驚きはなかった」と語ると、「すごい技術が高いし、判断も良い。何度もプレーしているのでお互いの良さを出していきたい」と久保とのコンビでピッチ上で暴れ回ろうとしている。

(取材・文　折戸岳彦)

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