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ギラギラ感で小林の初ゴールを演出した原口「良い判断でプレーできた」

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得点をお膳立てし、MF小林祐希とハイタッチするFW原口元気

[11.11 キリンチャレンジ杯 日本4-0オマーン カシマ]

 ギラギラ感がダメ押しゴールを生んだのは4分あった後半アディショナルタイムが終わりに近づいているときだった。

 左サイドを抜け出したFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)が左足でグラウンダーのクロスを入れると、相手DFに当たったボールはマイナスにこぼれ、MF小林祐希が右足でシュート。ともに利き足とは逆の足で見せた気持ちと技術のこもったゴールに、12年9か月ぶりに代表戦が開催されたカシマスタジアムが沸いた。

「監督には裏を狙うように言われた。相手も疲れていて、プレーに余裕もあったというのがあるけど、良い判断でプレーできた」

 史上5人目の国際Aマッチ4試合連続ゴールが懸かっていたオマーン戦。原口のゴールへの意欲は並大抵のものではなかった。しかし一方で、組織のコマとして求められる役割があることも十分に理解している。ゴールにはやる様子はなく、自分で狙いにいくところと味方を生かすところの判断もしっかりできており、プレーの一つひとつにハッキリとした意図と意欲が見えていた。

 この日のプレータイムは15分あまり。「自己評価できるほどプレーしていないし、相手も味方も疲れ切っていて、難しい時間帯だった」と言うが、「自分の役割はゴールだけではない。他の仕事もやるし、その仕事量も多いのが自分」と、自らに課すものは多い。

 Aマッチ4戦連発は逃したが、15日のサウジアラビア戦(埼玉)ではW杯アジア最終予選4戦連発への挑戦権がある。「次の試合が一番大切。その試合でもう一度結果を残してさらに自分の評価を上げたいし、日本のために貢献したい」と誓った。

(取材・文 矢内由美子)

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