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星稜全国制覇の主将が筑波でも日本一…DF鈴木大誠「星稜も筑波もビッグにしたい」

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MF西澤健太(2年=清水ユース)のゴールを祝福するDF鈴木大誠(2年)

[12.18 全日本大学サッカー選手権(インカレ)決勝 日体大0-8筑波大 駒場]

 2015年1月、DF鈴木大誠(2年)は星稜高の主将として、全国高校選手権優勝という歓喜の輪を作った。あれから2年。筑波大(関東2)の2年生になった鈴木大は再び全国の頂に立った。

 相手には高校時代、ともに汗を流した仲間がいた。CBで対峙した日本体育大のDF寺田弓人は、星稜高の一学年先輩。ベンチにはこの日は怪我のために出場はなかったが、同学年でDFラインを形成したDF原田亘がいた。試合中も意識しあったという。ただお互いに目立つプレーがなかったことから、「自分も寺田さんもビルドアップの部分に課題があるので、星稜のCBはもっとオフェンス面の練習をしなければいけないかな」と苦笑いを浮かべた。

 星稜高の歴史を変えたい思いを常に持っている。2000年代に入るまで、松井秀喜氏(元ヤンキースなど)に代表されるように、星稜と言えば野球部が全国区だった。しかし現日本代表のFW本田圭佑(ミラン)が全国選手権で4強に導いて以降、サッカー部の知名度も飛躍的に上がった。そして鈴木大の代でついに全国制覇を成し遂げた。

 ただ選手個人としては伸び悩む選手が多いと感じている。鈴木大もこれまで才能を持つ先輩を見てきたが、卒業後に埋もれていった多くの選手を見てきたという。「自分は絶対そうならない」。そう話すのは「星稜の歴史を変えてやるんだという思い」を持つからで、「自分たちの代は高校選手権を優勝しただけで終わるんじゃなくて、大学でも、プロでも活躍できるんだということをみせようと思ってやっているので」と表情を引き締めた。

「筑波も優勝してから落ち込んだ時期があった。星稜も筑波もビッグにしたいと思っている。その2つを背負わせてもらっている分、プライドを持ってやっていきたい」

 目標の一人に星稜高の先輩であるDF鈴木大輔(ヒムナスティック・タラゴナ)がいる。名前が一字違いなのも縁を感じている。「海外に行って活躍するCBは自分の憧れ。日本で戦えても海外で戦えないCBっているじゃないですか。その中で海外で頑張っているCBがこれから代表とかも背負っていくと思う。自分も海外でプレーしてみたいので、目標の一人です」。

 プロを意識させる存在として、今年6月に急性白血病であることを告白した昨年の筑波大のキャプテンDF早川史哉(アルビレックス新潟)がいる。昨年の後期リーグからレギュラーを掴んだ鈴木大は、CBコンビを組んで終盤戦を戦った。「プロになるための基準にはなっているけど、まだまだ差はある。あと2年では追いつけない差かもしれない」と話すが、現実的な目標は早川なのだ。

 来年は追われる立場になるが、「すべてが楽しみ」だという。インカレのベストDFのタイトルも同僚のDF小笠原佳祐(2年=東福岡高)に譲ったことも、モチベーションに変えたいと話す。「ベストDFに選ばれなかったので、悔しさがある。でも来年に向けた目標が出来たと思ってポジティブに捕らえたい。よりレベルの高い舞台が来年用意されていると思うと楽しみでしかない」。3年で2度の日本一に輝いた持っている男は、「来年も目指したい」と意欲を語った。

(取材・文 児玉幸洋)

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