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心の中で「連れて行ってやるぞ」と誓った埼スタ準決勝。前橋育英CB松田が自身の「夢」でもある舞台へ

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[1.5 全国高校選手権準々決勝 滝川二高0-2前橋育英高 フクアリ]

 2-0で勝利して埼玉スタジアム2002で開催される準決勝へ駒を進めた前橋育英高のCB松田陸(2年)は試合直後、累積警告のために出場停止だったCB角田涼太朗(2年)とまず握手をかわしたのだという。仲間にしっかりともたらした埼スタのピッチで戦う権利。松田は「夢です。目標なんで行けて良かったです」という自身にとっても憧れの舞台である埼玉スタジアムに立てることを喜んだ。

「埼スタ行きたいと言っていたので、心の中で『連れて行ってやるぞ』と」。角田本人の前で宣言した訳ではない。だが、普段コンビを組むパートナーとのためにも絶対に勝つつもりでいた。

 角田に代わって先発したCB小山翔(3年)とともに滝川二高の攻撃をシャットアウト。「3試合とも相手は10分以内に点取って勝っている。そこは抑える意識でした」。序盤を無失点のまま切り抜けると、松田は空中戦で抜群の強さを発揮するなど相手をゴールに近づけなかった。

「試合前から声がけとかチャレンジ&カバーとかちゃんとやろうと話し合っていた。翔さんも上手く行かなかったら話してきた」という小山と声を掛け合いながら集中を切らさずに完封勝利。山田耕介監督も運動能力とポテンシャルを認める注目CBが憧れの埼玉スタジアムで行われる準決勝でも「空中戦は負けられない。球際の厳しさを見せていきたい」というプレーを見せつける。

(取材・文 吉田太郎)
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