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FC東京36番のDF山田将之、「出世番号に恥じないように」レギュラー獲りへ気合

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FC東京のユニフォームに袖を通したDF山田将之

 第一歩を踏み出した。法政大からFC東京に加入したDF山田将之はプロ生活のスタートを切り、「1年目だからといって経験していこうとか慣れていこうとは思っていないので、ガンガンアピールして、試合に出て勝利に貢献したい」と力強く決意を表明した。

 背番号は“出世番号”の36番だ。法政大在学中の昨季は、この番号を背負い、特別指定選手としてJ3リーグ7試合に出場。DF長友佑都(インテル)やDF室屋成が特別指定選手時代に背負い、後に選手として大きな飛躍を遂げており、FC東京にとって意味のある番号だ。「新しい番号よりはこの番号を着けて、出世番号に恥じないように覚悟を持ってやっていきたい」と意気込んだ。

「ユニフォームを着ると、また早く試合で着たい。ワクワクする反面、責任感も強く感じる」。この日、チームが始動。フィテッセから2年ぶりに復帰したDF太田宏介や川崎Fから加入したFW大久保嘉人ら新戦力も加わり、小平グランドで行われた初練習にはファン・サポーターが約2000人、報道陣106人が集まった。一流選手たちと汗を流し、「緊張もある中で、トップレベルの選手と練習できる楽しみがある」と感想を語った。

 青森山田高時代に同期だった室屋は、「高校の時から熱い選手」と再びチームメイトとなった山田の加入を歓迎。「チームでは特別指定の時から練習を一緒にやっている。いつもモチベーション高く試合に出ようとしている」と刺激を受けている。

 武器は空中戦の強さ。身体能力の高さを生かしたヘディングや1対1の強さも持ち味だ。本職であるCBのほか、在学中は右SBのポジションもこなした。しかし、自身としては「CB一本でいきたい」とこだわりを語る。「僕のストロングポイントは空中戦のセットプレー。高さは誰にも負けない自信がある。そこを一番出せるのはCBだと思っていて、自分自身はCB一本で戦っていきたい」。

 ポジションを争うのは日本代表のDF森重真人やDF丸山祐市ら、リーグ屈指のDF陣だ。「CBからいいボールが出たり、CBが試合をコントロールできるくらいのうまさが森重選手、丸山選手にはある。ビルドアップに関しては僕の課題」。現時点で足りない部分は認識しながらも、「自分の特長を伸ばしていけば、試合に出られるチャンスはあると思う」。野心を燃やす186センチのルーキーは、「代表選手を超えてレギュラーをつかめたら」と全力でポジションを奪いにいく。

(取材・文 佐藤亜希子)

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