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広島と新潟は開幕戦ドロー…工藤壮人がJ復帰弾も、田中達也が意地の同点ゴール

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途中出場で貴重な同点ゴールを決めたFW田中達也

[2.25 J1第1節 広島1-1新潟 Eスタ]

 J1リーグは25日、2017シーズンの開幕戦を迎え、エディオンスタジアム広島では、16シーズン年間6位のサンフレッチェ広島と、15位アルビレックス新潟が対戦。後半12分に新戦力FW工藤壮人のJ復帰弾で広島が先制も、新潟が後半26分にFW田中達也のゴールで追いつき、1-1で引き分けに終わった。

 積極的な入りをみせたのは、三浦文丈新監督の初陣となった新潟だった。前半3分、新戦力FWホニのヒールパスからFW山崎亮平が右足シュート。同6分には、MF加藤大の右CKから新潟に復帰したDF矢野貴章がニアに飛び込んで頭で合わせるも右ポストを叩いた。それでも、縦に早い攻撃を展開し、ホニがスピードをいかして決定的な場面を作り、クラブ初の高卒スタメンとなったMF原輝綺がピッチを走り回り、攻守で顔を出した。さらに守備でもDF富澤清太郎とDF大野和成のCBコンビを中心に、広島の攻撃を粘り強く食い止めた。

 対して、新潟との直近9試合で負けなし(8勝1分)の広島は、新潟の攻撃に苦しんだが、中盤からのプレスでボールを奪い、素早い切り替えからゴールに迫った。相手PA付近では、MF森島司がボールを受ける場面が目立ち、パスやシュートと的確に判断して相手の脅威となり、甲府から加入のMF稲垣祥も積極的にシュートを放った。前半33分には、ゴール正面で獲得したFKをDF塩谷司が右足で直接狙うも、壁に阻まれた。

 後半も立ち上がりに新潟がチャンスを迎える。同6分にゴール正面やや右の位置でFKを獲得。これをDF酒井宣福が左足で狙うもわずかに右上に外れ、先制点とはならなかった。

 広島は後半8分にアクシデント発生。MF柏好文が負傷交代を余儀なくされ、MF清水航平がピッチに入った。同10分、攻撃参加していた塩谷の左足ボレーはわずかに左に外れたが、その2分後に均衡が破れた。同12分、MFフェリペ・シウバの右CKから相手のマークをはがしたDF水本裕貴がヘディングシュート。これはGK守田達弥に止められたが、こぼれ球を新戦力の工藤が右足で押し込み、先制点。工藤は2015年10月3日以来のJ復帰ゴールとなった。

 さらに攻勢を強める広島は後半24分、森島がドリブル突破からPA左に侵入し、左足シュート。右ポストの跳ね返りをMFミキッチが右足で狙うもGK守田に止められ、追加点とはならず。すると、新潟は同26分、右のスペースでボールを受けたホニが中央にグラウンダーのクロスを送り、水本と加藤が競ってこぼれたボールを途中出場の田中達が左足一閃。これがゴール右隅に突き刺さり、新潟が同点に追いついた。

 その後も一進一退の攻防が続く白熱の開幕戦。後半37分には、矢野がこの日2枚目の警告を受けて退場となるが、スコアは動かず、1-1のまま試合終了。互いに今季初勝利は次節以降に持ち越された。

(データ提供:Opta)

●[J1]第1節1日目 スコア速報

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