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香川アシストのドルトが来季CLストレートインの3位確保、オーバメヤンも単独得点王に

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ドルトムントはシーソーゲームを制し、3位を確保した

[5.20 ブンデスリーガ第34節 ドルトムント4-3ブレーメン]

 ブンデスリーガは20日、第34節を行い、MF香川真司の所属するドルトムントはホームでブレーメンと対戦し、4-3で競り勝った。香川は3-5-2の左インサイドハーフで2試合連続の先発出場を果たし、0-1の前半32分に同点ゴールをアシスト。2試合連続今季6アシスト目を記録すると、その後は逆転に次ぐ逆転のシーソーゲームを制し、来季のUEFAチャンピオンズリーグにストレートインで出場できる3位を確保した。

 4月11日のUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦・モナコ戦直前に起きた爆破事件により右手首を手術するなど負傷離脱を余儀なくされていたDFマルク・バルトラの復帰戦。ホーム最終節に勝って自力で3位を確定させたいドルトムントだったが、前半7分に先制を許す苦しい展開となった。

 ブレーメンは右クロスに合わせようとしたMFウリセス・ガルシアがつぶされたこぼれ球にMFズラトコ・ユヌゾビッチが詰めると、シュートはゴールラインぎりぎりのところでGKロマン・ビュルキがかき出したが、ゴールラインテクノロジーにより得点が認められた。

 1点を追うドルトムントは立て続けにチャンスをつくり、香川も中盤で積極的にボールに絡む。すると前半32分、縦パスを受けた香川が素早く前を向いてゴール前にスルーパス。走り込んだMFマルコ・ロイスが右足でゴール左へねじ込み、1-1の同点に追いついた。

 香川は2試合連続となる今季通算6アシスト目。前半38分にも細かいパス交換で相手ディフェンスを崩し、PA内左から香川がグラウンダーのクロスを入れたが、わずかにFWピエール・エメリク・オーバメヤンには合わなかった。それでも同42分、ボールキープした香川が横に流し、MFウスマン・デンベレがふわりと浮かしたパスをゴール前に入れると、真後ろからのボールをオーバメヤンが右足ダイレクトボレー。今季通算30得点目となる鮮やかな逆転ゴールを叩き込んだ。

 2-1と試合をひっくり返して前半を折り返したドルトムントだが、後半開始早々の1分に追いつかれた。ブレーメンはカウンターからFWマックス・クルーゼが左サイドを突破。ゴールラインぎりぎりで切り返してマイナスに戻し、FWフィン・バルテルスが右足で蹴り込んだ。

 2-2の同点に追いついたブレーメンは後半23分にもカウンターからスルーパスに抜け出したクルーゼが左足でシュート。GKの体に当たったボールはそのままゴールマウスに吸い込まれ、3-2と再逆転に成功した。

 再び1点を追う展開となったドルトムントは後半25分、右CKのセカンドボールをバルトラがオーバーヘッドキックで狙うが、GKがセーブ。それでも同30分にロイスが自ら獲得したPKを沈め、3-3と試合を振り出しに戻した。

 迎えた試合終了間際の後半44分、MFクリスティアン・プリシッチが獲得したPKを今度はオーバメヤンが決め、4-3。チームを勝利に導く2発のオーバメヤンは今季通算31ゴールとし、この日無得点に終わったFWロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)の30ゴールを抜いて単独得点王に輝いた。

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