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U-20日本代表、延長戦で力尽きる…ベネズエラに完封負けで準々決勝進出ならず

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U-20日本代表は決勝T1回戦でベネズエラに敗れた

[5.30 U-20W杯決勝T1回戦 U-20日本 0-1(延長) U-20ベネズエラ 大田]

 U-20日本代表は30日、U-20W杯決勝トーナメント1回戦でU-20ベネズエラ代表と対戦した。前半をスコアレスで折り返した試合は、後半もスコアが動かずに90分を終了。延長前半も両チームともに得点がなかったが、延長後半3分にベネズエラがセットプレーから先制。その後、日本が反撃に出るが得点は生まれずに0-1の完封負けを喫し、大会から姿を消すことになった。

 日本は27日イタリア戦から先発3人を入れ替え、MF三好康児(川崎F)、MF高木彰人(G大阪)、DF藤谷壮(神戸)を先発起用。4-4-2のシステムを採用し、GKに小島亨介(早稲田大)、最終ラインは右から藤谷、DF冨安健洋(福岡)、DF中山雄太(柏)、DF杉岡大暉(湘南)、ドイスボランチにMF市丸瑞希(G大阪)とMF原輝綺(新潟)を並べ、右サイドハーフにMF堂安律、左サイドハーフに三好、2トップにFW岩崎悠人(京都)と高木を配置した。[スタメン&布陣はコチラ]

 最初にシュートチャンスを迎えたのはベネズエラだった。前半5分、左サイドでボールを受けたFWアダルベルト・ペニャランダが寄せてくる藤谷と堂安を振り切ってPA内に進入してシュートを放つが、ボールはゴール左に外れる。同12分には日本がゴールに迫ったものの、堂安のサイドチェンジを左サイドで受けた杉岡のクロスに走り込んだ三好のダイレクトボレーは枠を捉え切れなかった。

 その後はベネズエラに押し込まれる時間帯が続き、前半18分にはMFジェフェルソン・ソテルドの個人技に翻ろうされ、スルーパスからフリーになったDFロナルド・エルナンデスにPA内からシュートを放たれるも、中山に当たったボールは枠を外れて難を逃れる。さらに同19分にはソテルドに完全に抜け出されるが、距離を詰めた小島が体を張ってシュートまで持ち込ませなかった。

 すると徐々にペースをつかみ始めた日本が、立て続けにゴールを脅かす。前半29分、堂安が狙った鮮やかな軌道を描いた直接FKは惜しくもクロスバーを叩き、こぼれ球に反応した岩崎の左足シュートはゴール右に外れる。さらに同32分には市丸のクロスに飛び込んだ岩崎がヘディングで狙い、同39分には原、杉岡とつなぐとグラウンダーのクロスに走り込んだ高木がダイレクトで合わせたが、ともにゴールマウスを捉え切れなかった。

 スコアレスのまま後半を迎えると、序盤はベネズエラに主導権を握られるが、中山と冨安の2CBを中心とした守備陣が粘り強く対応してシュートまで持ち込ませない。すると後半9分、三好に代わってMF遠藤渓太(横浜FM)がピッチへと送り込まれる。同12分には日本が決定機を創出。市丸の縦パスを受けた堂安がスルーパスを供給すると、PA内にフリーで走り込んだ高木が右足で狙う。しかし、シュートはGKウイルケル・ファリニェスに弾き出され、先制点を奪うには至らなかった。

 後半18分には日本ベンチが動き、高木に代えてFW久保建英(FC東京U-18)を投入。同23分にはコルドバにミドルレンジから強烈なミドルシュートを枠内に飛ばされたが、好反応を見せた小島が弾き出してゴールを守った。同26分には市丸のパスを左サイドで受けた久保の折り返しから遠藤が狙うも、ボールは枠を捉え切れず。すると同31分に市丸に代えてDF板倉滉(川崎F)をピッチへと送り込む。その後も両チームともにゴールに迫ろうとしたが得点がないまま、後半の45分を終えて試合は延長戦に突入することになった。

 延長前半6分には中山の縦パスを受けた久保のスルーパスから左サイドを駆け上がった遠藤が、グラウンダーのクロスを供給するも、ゴール前に走り込んだ岩崎はシュートを打てず。同12分には久保、岩崎との細かいパス交換から堂安がミドルレンジから狙うも、シュートは枠上に外れた。すると延長後半3分、MFロナルド・ルセナのCKをMFヤンヘル・エレーラにヘディングで叩き込まれ、ついにベネズエラに先制を許してしまう。何とか1点を返したい日本は同7分に岩崎に代えてFW田川亨介(鳥栖)を投入するが、最後まで同点ゴールは生まれずに0-1の完封負けを喫した。

(取材・文 折戸岳彦)
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