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「ああいう流れだったら…」、展開を読んでピンチをしのいだ柏DF中谷

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長短のパスで柏の攻撃の起点にもなるDF中谷進之介


[6.25 J1第16節 柏2-1札幌 柏]

 殊勲のスーパープレーだった。北海道コンサドーレ札幌がチャンスの数を重ねていきながらも、前半42分にFWクリスティアーノのPKで先制した柏レイソル。しかし、その2分後には、札幌にビッグチャンスが訪れた。

 スローインを左サイドの深い位置で受けたFWヘイスは、股抜きで華麗にMF手塚康平を抜き去ると、そのままペナルティエリアに進入。狙いすましたパスをMF宮澤裕樹の足元に届けると、背番号10の左足から放たれたシュートは柏のゴールマウスをとらえた。「あの流れだったら、ああいうところにくるかなと予測」していたDF中谷進之介の足元へ。中谷に当たったボールをGK中村航輔がおさえた。「ちょうどいいところにきたので。クリアはうまくできなかったですけど(苦笑)、航輔が助けてくれた」。札幌の決定機を阻んだ背番号4は、ゴール裏を黄色く染めていたサポーターにガッツポーズで応えた。

 強靭なフィジカルを誇るFW都倉賢との空中戦は、文字通りぶつかり合いの様相を呈した。中谷との競り合いの中で都倉にイエローカードが提示されるなど、熱を帯びた。「ヘディング強いですし、タイミングもいいので。もう少しうまく対応できればよかったですけど」。今季5得点のストライカーにヘディングシュートを許す場面もあったが、GK中村の好守にも助けられて零封に成功した。

 失点となったのは、FKのシーン。柏の選手がつくった壁の間に札幌の選手が入り込むと、ヘイスのシュートは札幌の選手がよけてできた壁のスキマを通過しゴールネットを揺らした。「(壁の)下を狙ってくる感じもあったんですけど。航輔と壁の関係をこれからビデオを見てやっていきたい」。存在感を増しているCBは、さらなる進化を求めた。

(取材・文 奥山典幸)

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