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ユース取材ライター陣が推薦する「クラセン注目の11傑」vol.2

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川端氏が注目するFW平墳迅(清水エスパルスユース)

特集企画「ユース取材ライター陣が推薦する『クラセン注目の11傑』」

 ゲキサカでは7月23日に開幕する夏のクラブユース日本一を懸けた戦い、第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の注目プレーヤーを特集。「クラセン注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター各氏に紹介してもらいます。第2回はサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』元編集長で育成年代からJリーグまで幅広く取材し、各種媒体に寄稿している川端暁彦氏による「ガチ選考」の11人です。

川端暁彦氏:「日本クラブユース選手権(U-18)に臨むチームから各1名ずつを選考しました――が、最初に選ぶGKを絞り込む段階で大いに悩んでしまい、少々トリッキーというか、ウルトラCな作戦を使わせて頂いております。チームを作るというより、大会で観て損はないタレントを並べてみました。システムは3-2-1-2-3!」

以下、川端氏選出の11名
GK大迫敬介(サンフレッチェ広島ユース)
「ゲキサカ読者には言わずと知れた高校年代を代表する守護神。気は優しくて力持ちなキャラクターで、勇猛果敢にゴールを守りつつ、最後尾からチームをまとめる。まだまだ“伸びしろ”もある好タレントだ」

GK若原智哉(京都サンガF.C.U-18)
「ピンチに強く、ここぞという場面で止めまくる『京都のデューター・ミューラー』は今年に入ってさらなる進歩を感じさせる。大迫とは互いに力を認め合うライバル関係であり、切磋琢磨の中で一皮むけつつある」

GK猿田遥己(柏レイソルU-18)
「どうしても大迫と若原に注目が集まるのだが、この東日本最強GK猿田も恵まれた体格を活かしたセービングでは負けていない。描く理想は『シュテーゲン、ブラーボ、ノイアーの3人の良いところを合わせた選手』」

DF菅原由勢(名古屋グランパスU-18)
「U-17日本代表の究極マルチロール。先の国際ユースIN新潟では経験のない左SBを託されるも、あっさり消化。『サッカーIQを持っている』と森山佳郎監督に評されるだけはある。賢く熱い、名古屋のナイスガイ」

DF池高暢希(浦和レッズユース)
「北海道からやって来たドリブラーは浦和での1年余りで右サイドバックとして進化した。関東の環境にもすっかり馴染んだようで、『まったく問題ない』と語る。自慢の攻撃に加えて、1対1の守備でも魅せてくれる」

MF岩本翔(ガンバ大阪ユース)
「リズミカルにボールを動かしてパス1本から“遊び心”を感じさせてくれる何ともガンバらしい選手だ。パスの上手さは天性のモノがあるが、ゴール前に飛び出して怖さも出せるようになってきた。ブレイク間近」

MF伊藤洋輝(ジュビロ磐田U-18)
「186cmの巨体ながら、その売りはテクニック。トゥーロン国際大会で欧州クラブのスカウトもうならせたセンスの良さに加えて、今季は『結果を出す』ことにこだわってプレー。ゴールとアシストを量産している」

MF酒井将輝(大分トリニータU-18)
「ボールを持っているところを観れば、誰でも分かる非凡なオーラを持つ男も最上級生となった。大会で大分U-18が浮くも沈むも、やはりこの男次第。最後の夏に他を圧する輝きを見せられるか」

FW宮代大聖(川崎フロンターレU-18)
「U-17日本代表でもFWの柱となるストライカーが夏の戦いに挑む。昨年はスランプに陥った時期もあったが、身体的にも精神的にも成長し、よりゴール前で存在感を出せる選手になってきた。U-17W杯を前にその力を示したい」

FW平墳迅(清水エスパルスユース)
「そのパンチ力を武器に高円宮杯プレミアリーグEASTでも絶対的な存在感を示し続け、もはや東日本最強のストライカーと言っていい選手かもしれない。今大会で日本最強のストライカーと言える男にもうひと化けを期待したい」

FW早乙女達海(栃木SCU-18)
「昨年のこの大会では密かな発見だったタレントが今度は10番を背負ってチームの看板選手として再挑戦。確かな技術を武器に攻撃の起点となりつつ、ゴールという結果を残し続けられるか。ブレイクスルーを期待したい」

執筆者紹介:川端暁彦
 サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』元編集長。2004年の『エル・ゴラッソ』創刊以前から育成年代を中心とした取材活動を行ってきた。現在はフリーランスの編集者兼ライターとして活動し、各種媒体に寄稿。著書『Jの新人』(東邦出版)。
▼関連リンク
【特設ページ】第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

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