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「福島復旧・復興祈念ユース大会」震災から前に進む福島、熊本の強豪が激突!大津が尚志に逆転勝ち!

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後半16分、大津高FW田崎魁星が左足で勝ち越しゴール

[8.5 福島復旧・復興祈念ユース大会 尚志高 1-3 大津高 尚志高G]

「2017 第6回 福島復旧・復興祈念ユースサッカー大会」は大会2日目の5日、11年の東日本大震災からの復旧・復興を進めている福島県の尚志高と昨年の熊本地震から復旧・復興の最中にある熊本県の大津高が対戦。多彩な技と全力プレーの応酬となった熱戦は大津が3-1で逆転勝ちした。

 尚志の仲村浩二監督は「福島の復興を見て欲しい。福島の現状を知って欲しい。サッカーを通して色々な県外の人が見に来てくれると嬉しいですね」と語っていた。東日本大震災から6年。地域が未だ風評被害などに苦しむ中、「福島復旧・復興祈念ユースサッカー大会」では高校生たちが福島の人々の支えを受けながら一生懸命にサッカーに取り組んでいる。

 今回は熊本地震を乗り越えてプレミアリーグで健闘している大津が強化と、現在も福島、熊本の両県や大雨の被害を受けた福岡県など復旧・復興の最中の地域があること、そして全国からの支援への感謝を「サッカーを通して発信できれば」(古閑健士監督)と福島まで遠征してこの大会に参加。同じような境遇にある福島と熊本の強豪校対決は白熱の好ゲームはMF福島隼斗(2年)が「自分たちができるのはサッカーで勝つことだったり、挨拶とか私生活とかでもいいところを見せていくこと。勝ったと聞くと熊本県の人たちも喜ぶと思うので結果を出していきたい」と意気込む大津が制した。

 前半は動きの重い大津を尚志が押し込む。いずれもテクニックのあるMF加野赳瑠(3年)やMF長谷秀皐(3年)、MF松本雄真(3年)らがショートパスを繋ぎながら、前方の選手を追い越す動きも見せてチャンスを次々と作り出す。松本のヘディングシュートやインターセプトからFW二瓶由嵩(2年)が決定的なシュートを放つシーンもあったが、大津はCB福島隼斗(2年)やGK中村斗偉(3年)を中心に最後の局面で我慢強く守り、得点を許さない。

 後半立ち上がりはFW水野雄太(2年)やMF渡口光彦(3年)の仕掛けなどから大津が盛り返したが、6分に尚志が先制点を奪った。“覚醒中”のFW染野唯月(1年)が左サイドを切り裂いてクロスを上げると、ファーサイドから飛び込んだMF坂下健将(2年)がヘディングシュートを叩き込んだ。

 だが、後半にパスワークが好転した大津は10分、ショートパスを次々と通して尚志の守りを揺さぶると、交代出場のMF空久保樹(3年)のループパスから水野が左足ダイレクトでシュートを決めて同点に追いつく。

 さらに16分には、渡口とのワンツーでPAまで持ち込んだ空久保がDF2人を引きつけて左横のFW田崎魁星(3年)へラストパス。これを田崎が左足で決めて逆転に成功した。前半から一転して大津ペースとなった後半、尚志も加野のドリブル突破などで反撃するが同点ゴールを奪うことができない。

 逆に大津はアディショナルタイムにMF上田颯太(2年)の左CKを渡口が頭で決めて3-1で勝った。大津は今季のプレミアリーグ開幕戦を1、2年生のみの先発メンバーで戦うなど、注目選手並ぶ下級生中心の構成でシーズンを進めていたが、ここへ来てBチームから上がってきた空久保やMF中鍋豪駿、また田崎ら3年生が競争を激化させているという。

「3年生の意地と1、2年生の才能がやっと融合し出した」(古閑監督)。インターハイ予選では残念な県予選敗退となったが、「2年生も危機感持っていて、練習からバチバチやっている」(福島)という中で選手権へ向けて進化を遂げている大津が、インターハイ16強の尚志を破った。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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