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C大阪のプラン狂わせた魔法の左足…“10人”磐田が俊輔&川又のホットラインでドローに持ち込む

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前節に続いて得点をアシストしたMF中村俊輔

[8.19 J1第23節 磐田 1-1 C大阪 ヤマハ]

 ヤマハスタジアムで行われた6位ジュビロ磐田と2位セレッソ大阪の一戦は1-1の引き分けに終わった。磐田は数的不利の状況から同点に追いついた価値あるドロー。一方、C大阪は他会場で勝利した首位鹿島との勝ち点差が2から4に開き、次節の直接対決を前に痛恨の結果となった。

 磐田は第22節・G大阪戦(2-0)からのスタメン変更はなし。フォーメーションもFW川又堅碁を頂点、MF中村俊輔とMFアダイウトンを2シャドーに据えた3-4-2-1を継続した。

 対するC大阪は第22節・浦和戦(4-2)が7月22日に行われていた関係で、今月9日の第21節・清水戦(2-3)から中9日でのゲーム。4人の先発を変更し、DF松田陸が3試合ぶり、DF山下達也が4試合ぶり、FWリカルド・サントスが2試合ぶりにスタメン起用された。

 立ち上がりからアダイウトンの個人技を生かし、磐田が相手ゴールに迫る。前半28分、左サイドのタッチライン際でボールを残したアダイウトンが松田とMFソウザのマークで倒されるも、起き上がってボールを奪い返し、左足でクロス。PA内中央でフリーとなった川又が下がりながらヘッドで合わせるが、シュートはゴール右に外れた。

 すると、先制したのはアウェーのC大阪。前半37分に右サイドに開いてボールを受けたMF水沼宏太が右足で質の高いクロスを送る。ニアに飛び込んだFW杉本健勇がDF大井健太郎ともつれながらも右足で合わせ、ゴール左に流し込んだ。杉本は直近7試合8得点とし、今季14ゴール目。1時間遅れで試合が行われた浦和FW興梠慎三を抜き、暫定で得点ランク単独首位に立った。

 後半に入り、1点を追う磐田はさらに攻勢を強める。後半12分には右サイドのDF高橋祥平のクロスをファーの川又が頭で折り返し、PA内中央の大井が粘り強いキープから右横へパス。しかし、反応したアダイウトンは右足でうまく合わせられず、空中に浮き上がったボールはクロスバーの上に落下した。

 C大阪は後半14分にリカルド・サントスを下げ、MF木本恭生を投入。5バックに変更し、逃げ切りを図る。磐田の反撃を抑えつつ追加点のチャンスをうかがい、後半18分に杉本が右クロスから、同28分にはカウンターから決定的なヘディングシュートを放つが、いずれもゴールには結び付かず。結果的にはこれが最後に響いてしまった。

 ゴールの遠い展開だった磐田は後半39分、途中出場のMF荒木大吾が足を痛め、負傷退場を余儀なくされる。交代枠を使い切っていたため、残り時間を10人で戦うことになったが、俊輔の左足がチームを救った。同41分に右CKでショートコーナーを選択し、左足で狙い澄ましたクロス。PA内中央で山下に競り勝った川又がヘディングでゴール左に押し込み、スコアをタイに戻す。その後、勝ち越しを目指して両チームとも激しい攻防を繰り広げたが、1-1のままタイムアップの笛が吹かれた。

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