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[プリンスリーグ中国]岡山U-18が永瀬2発で「どうしても勝ちたい相手」岡山学芸館に逆転勝ち!

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2点を奪い、チームを勝利に導いたファジアーノ岡山U-18FW永瀬温大(2年)

[8.19 高円宮杯プリンスリーグ中国第10節 岡山U-18 2-1 岡山学芸館高 政田サッカー場]

 高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プリンスリーグ中国第10節が、19日に各地で行われ、プリンスリーグ初参戦の7位・ファジアーノ岡山U-18(岡山)と8位・岡山学芸館高(岡山)が対戦。FW永瀬温大(2年)の2ゴールによって岡山U-18が2-1で勝利した。

 この日、岡山U-18のゲームキャプテンを務めたGK岡田陸(3年)が「負けたくないというか、どうしても勝ちたい相手」と口にしたのには理由がある。岡山U-18と岡山学芸館は業務提携を結ぶ関係で、U-18に所属する選手全員が岡山学芸館に在籍。普段は、同じ学び舎で机を並べる仲だからだ。開幕戦で顔を合わせた際は、両者譲らず、1-1。岡山U-18の選手は“今回こそは”という思いで、この日に挑んだが、前半8分にMF上山拳史郎(2年)にミドルシュートを決められ、早々と一点を追いかける展開を強いられた。

 先制点を許してからも、「開幕戦で対戦した際も、序盤に先制されて厳しい状況で何とか掴んだ引き分けだった。今日も最初に失点し、どうなるか心配だった」という岡田の不安が的中し、相手に押し込まれる時間帯が続いた。

 29分には、ゴール前でフリーとなったFW永田一真(3年)にシュートを打たれたが、岡田が足を伸ばして何とかブロック。敵将である高原良明監督が「前半の押し込んだ時間帯に2点目が取れていたら、違う展開になっていたと思う」と振り返る流れに持ち込むと、前半残り15分を切ってからはMF大熊将季(3年)の散らしや、CB佐々木啓太(2年)が見せた最終ラインからのオーバーラップでチャンスを演出。44分には、MF米坂柚希(3年)が中央とのワンツーからクロスバー直撃のシュートを放つなど、上り調子のまま前半を終えた。

 後半に入ってから、存在感を放ったのは、「得点感覚が良い。やってくれて当然の選手」と田渕倫三監督が信頼を寄せるFW永瀬温大(2年)だった。「前節は相手と競るだけで、自分の強みである足元を活かせなかったので、今日はドリブルで行こうと心がけていた」という前半は、持ち味を出し切れずに終わったが、「同じクラスのヤツに先制点を獲られたので、負けられないという気持ちが高くなった」後半は、ボールを受ける前の動きを工夫したことで状態が改善。11分には、米坂が左サイドからゴール前に入れた鋭いパスにフリーで反応すると、ダイレクトで合わせて、同点に持ち込んだ。

 緩急をつけた動き出しが永瀬の最大の武器だが、後半23分には隠し持つもう一つの武器で2度目の歓喜をもたらした。身長は170cmと小柄だが、田渕監督が「ヘディングで負けないし、良い所にいる」と評する競り合いに強さを見せつける。MF山本泰生(3年)がゴール前に入れた左CKを頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。

 試合終盤には、再び押し込まれる時間帯が続いたが、集中力を保った守りでリードを保ち、岡山U-18が2-1で勝利。勝利の立役者となった永瀬は「チームが勝っている時に点が獲れる選手になるのが目標。今日はそれができたと思う」と笑みを浮かべた。

 プリンスリーグ初参戦の岡山U-18は、この日の勝利で4勝2分4敗と五分の成績に戻した。順位こそ7位だが、首位・広島ユースセカンドとの勝ち点差はわずか6。岡田が口にする「プリンス残留が最低限の目標だけど、ここから全勝してプレミア参入戦まで狙いたい」という目標も決して夢物語ではない。

 田渕監督が「前期が終わって、やれないことはないと感じた。最初は球際で圧倒されていたけど、だいぶ戦えるようになってきた」とここまでの戦いを振り返るように、確かな手応えを掴みつつある。後期初戦で幸先の良いスタートを切った岡山U-18の更なる浮上が期待できそうだ。

(取材・文 森田将義)
●2017 プリンスリーグ中国



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