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「やっちゃった…」柏FW武富が“救いとなる”ダメ押しゴール

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チーム2点目を奪った柏レイソルFW武富孝介

[9.9 J1第25節 浦和1-2柏 埼玉]

 とにかく走った。1点をリードして迎えた後半34分にピッチに送り込まれた柏レイソルFW武富孝介にチャンスが訪れたのは、4分後の同38分。しかし、MF伊東純也のパスを受けた武富は、ボールをコントロールし切れずに好機を逸してしまう――。

 自陣でボールを拾った伊東が一気に加速。中央をドリブルで駆け上がる背番号14の右からFWクリスティアーノ、そして左から武富が敵陣へと駆け上がる。対応する浦和の選手は2人。数的有利な状況を作り出しており、ダメ押しゴールのビッグチャンスだった。

 伊東は相手2人の注意を引きつけて、左からPA内に走り込む武富へのパスを選択。だが、「動き出しが悪くて、足がパンパンで全然回らなかったし、シュートの間合いにもいけなかった」と投入直後だった武富は「動けなくて」コントロールし切れず、切り返した際にボールを失ってしまった。「やっちゃたなと思いました」と声を落としつつ、「途中出場するときに、次からはもっともっと意識しないといけないし、アップの仕方を工夫する必要もある」と課題として挙げている。

 しかし、再び武富に好機が訪れる。後半41分、左サイドで競り勝ったFWハモン・ロペスが、ゴールラインを割るかというボールを粘って折り返す。「ハモンは球際が強いし、ごちゃごちゃとなったボールをマイボールにできるので、ゴール前に入っていようと意識していた」とゴール前に位置取った武富が右足で流し込み、ダメ押しとなるゴールが生まれた。

「ハモンが頑張ってくれた」と仲間への感謝を示すと、「これ(ゴール)が救いになりました」と“ミス”を帳消しする得点に胸をなで下ろした。

(取材・文 折戸岳彦)
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