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法大DF川崎雅哉が決勝点の起点に!ここまで“唯一”ベンチ外だった男が大仕事

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仲間たちと笑顔をみせる法政大DF川崎(7番)

[9.10 第41回総理大臣杯全日本大学トーナメント決勝 明治大0-1法政大 長居]

 “人間性”を評価されての抜擢だった。初戦となった2回戦から準決勝までの3試合、登録メンバーのうち唯一ベンチ入りもできなかったDFが決勝のピッチへ立った。法政大のDF川崎雅哉(4年=静岡学園高)は総理大臣杯・決勝の明治大戦で今大会初の先発出場。左SBでおもに守備で奮闘し、決勝点の起点にもなった。

 準決勝・筑波大戦で黒崎隼人(3年=栃木ユース)が二度の警告を受けて退場したため、決勝は出場停止。そこで白羽の矢が立ったのが川崎だった。法大の長山一也監督は起用理由について「寮長をやるなど、普段から後輩の面倒を見ていますし、信頼している。人間的なところを見て、送り出しました」と明かした。ルーキーのDF高木友也(1年=法政二高)を先発で使うプランもあったが、迷った末に4年生DFに託すことを決めたという。

 今大会直前の韓国遠征では相手選手と交錯し、顔面を負傷。そこからコンディションを落とし、試合出場からは遠のいていた。しかし仲間の出場停止というアクシデントを受けて、チャンスはやってきた。

 川崎は「自分だけが今日まで唯一ベンチ外でしたが、しっかり準備はしていました」と胸を張る。実際に試合では同サイドのMF森俊貴(2年=栃木ユース)と連動して、相手の攻撃をブロックするなど、守備で身体を張った。そして後半22分には決勝点の起点となる活躍。クリアボールをすぐに前線へ蹴り返すと、そこからFWディサロ燦シルヴァーノ(3年=三菱養和SCユース)とFW上田綺世(1年=鹿島学園高)が連動し、決勝弾が生まれた。

 大会直前の顔面負傷でコンディションを落とし、屈辱のベンチ外が続いても決して下を向かず、チームのためにやるべきことを見つめてきた4年生。準備を怠らなかったDFに勝利の女神は微笑んだ。

(取材・文 片岡涼)
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