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U-15オールスター戦、メニコンカップはWESTが5発快勝!MVPのMF小川「『やってやろう』と思っていた」

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大会MVPに選出された清水ジュニアユースMF小川雄一郎

[9.10 メニコンカップ EAST 1-5 WEST パロマ瑞穂ラグビー場]

 かつてMF井手口陽介(現G大阪)やFW原口元気(現ヘルタ・ベルリン)らも出場したU-15オールスター戦、「メニコンカップ2017 日本クラブユースサッカー東西対抗戦(U-15)」が10日、愛知県のパロマ瑞穂ラグビー場で行われ、WEST(西軍)がEAST(東軍)に5-1で快勝した。

 3年連続で勝利を収めているWESTは第32回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)覇者の鳥栖U-15から主将を任されたCB末次晃也(3年)とCB千代島瞬(3年)、同大会MVPのMF佐藤聡史(3年)、MF相良竜之介(3年)の4人が先発出場を果たした。一方のEASTも同大会準優勝の柏U-15から4名が先発。CB前田大地(3年)、左SB新保海鈴(3年)、右MF田村蒼生(3年)、MF斉藤騎斗(3年)をチームの軸に据え、4年ぶりの勝利を目指した。

 試合は立ち上がりからWESTのペース。8,397人の大観衆の前でも物怖じせず、攻守で積極的に戦って試合の主導権を掴んだ。開始早々の5分には右サイドを打開したMF小川雄一郎(清水ジュニアユース/3年)の折り返しから、FW唐山翔自(G大阪ジュニアユース/3年)がゴール前でシュート。これは惜しくもGK関大輝(浦和ジュニアユース/3年)の好セーブに阻まれたが、弾いたボールにFW森田侑樹(神戸U-15/3年)が反応して幸先よく先制点を奪った。

 9分にも小川がPA内で決定機を迎えると、こぼれ球を唐山が押し込み、僅か10分で2得点を奪取。一気にゲームの流れを掴むと、リード後も積極的に仕掛けていく。すると、26分。MF相良が左サイドをドリブルで駆け上がると、最後は森田がネットを揺らした。

 直後の35分にも森田の突破から、唐山が再びゴールを奪って更に点差を広げることに成功。一方のEASTは緊張から思うようにプレーが出来ず。消極的なプレーで相手の攻撃を正面から受ける結果となった。

 後半は5人を入れ替えたEASTが持ち直し、高い位置でボールを回収。そして、そのままショートカウンターを仕掛けるなど、見違えるようなプレーを見せ始めた。すると、3分にMF中島のスルーパスからFW福崎怜青(東京武蔵野シティFC U-15/3年)がPKを獲得。これを自ら決めて、反撃の狼煙を上げた。

 1点を返して勢いが出てきたEASTだったが、その後はあと一歩のところで崩し切れない。時間と共に前への圧力を高めていくが、得点を奪うまでには至らなかった。すると、逆にカウンターを浴びてしまい、終了間際にMF中村尚輝(鳥栖U-15/2年)にダメ押し弾を決められて勝負あり。WESTが5-1で快勝した。大会MVPは2得点に絡んだWESTの小川が受賞。敢闘賞には2得点を挙げたWESTの唐山と中盤で球際の強さを見せたEASTの谷口大晟(大宮ジュニアユース/3年)が輝いた。

 勢いで勝り、4年連続で勝利を収めたWEST 。そのチームを勝利に導いたのはMVPを受賞した小川のプレーだった。

「ボールを取られない。ビルドアップからドリブルで持ち上がることが出来て個で剥がせて、ロングパスも出せて、視野も広くてパス精度も高い」(小川)。憧れを抱くモドリッチ(レアル・マドリー)のように右サイドハーフの位置から攻撃を牽引。ドリブルとパスを巧みに使い分けながら、最後まで相手の脅威になり続けた。

 ハイパフォーマンスを見せた小川だが、最初からメニコンカップのメンバーに入っていたわけではない。今月21日から19年U-17W杯アジア1次予選を戦うU-15日本代表組の不参加がなければピッチに立つことはなかったのだ。「彼らが代表に選ばれていたので悔しい気持ちがあった」(小川)。しかも、日の丸を付けるチームメイトのMF青島健大やMF成岡輝瑠の代役となれば尚更である。だからこそ、人一倍活躍を誓っていた。

「MVPを取れて嬉しいし、U-15日本代表組がいなかったので良いアピールになったと思う」(小川)。

 代表漏れの悔しさをバネに好プレーを披露したことは間違いなく今後に繋がる。また、大舞台でしっかりと結果を残せるメンタリティーもこの試合で光った。「あんまり気にならなかった。これだけのお客さんがいるから『やってやろう』と思っていた。大丈夫だと思っていたし、ここに来ても全然緊張はしなかった」という強心臓ぶりがなければ、この日の活躍はなかっただろう。代表で戦うため上でこの精神力の強さは不可欠である。「俺もいるぞ」と言わんばかりのパフォーマンスを見せた小川。U-15日本代表の有馬賢二監督への強烈なメッセージになったのは確かだ。

(取材・文 松尾祐希)

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