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U-17日本代表の“心臓”平川怜、W杯で躍進誓う「瀬古選手の分もチーム一丸で」

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U-17日本代表の攻守の要MF平川怜

 FC東京U-18のMF平川怜が10月6日に開幕するU-17W杯インド2017に出場するU-17日本代表メンバーに選出された。22日、都内のクラブハウスで取材陣に対応した平川は「ホッとしているのもあるし、やっと実感が湧いてきた。いよいよW杯が始まるので楽しみです」と率直に心境を明かした。

 U-17の“日の丸”の中心を担う。メンバー発表会見に出席した森山佳郎監督は平川を「このチームの心臓。彼が攻撃方向を決める」と表現。“00ジャパン”の試合を組み立てる攻守の要。指揮官は「外国人を相手にして『もっとシンプルにやれ』と言っても、自分でグイグイ運んで決定機をつくってしまう。彼の出来もチームの浮沈のカギを握るかなと感じている」と、背番号4に大きな信頼を寄せる。

「自分が中心になってやっていかないといけないという意識はある」。チームの柱としての自覚をにじませる平川は「中盤でボールを裁くだけで終わらせたくはない。ドリブルで自分で切り込んでいくようなプレーも出していきたい」と自らの武器を世界に見せつけ、チームに勝利をもたらす覚悟だ。

 昨年9月に同じくインドで行われたAFC U-16選手権から丸一年。FC東京U-18に加え、FC東京U-23でもプレーしていることで、「個として力強さが加わったと思う」と成長を感じている。「J3ではユースの世代で経験できない激しさがある。同年代の海外の相手よりも体の強さやスピードがある」と、一つ上のカテゴリーで得ている経験を本大会に生かす。チームメートのFW久保建英(FC東京U-18)とは息のあった連携が期待され、「2人が中心になってやっていきたい」と意気込んだ。

 21人のメンバーから外れた仲間の無念を背負って戦う。始動から2年半が経つチームで、ともに主力として戦ってきたDF瀬古歩夢(C大阪U-18)は負傷で招集が見送られた。「特に瀬古選手は中学1年生の頃から代表でたくさん一緒にプレーしてきた仲間。一番悔しいのは本人だと思うんですけど、瀬古選手の分も、チーム一丸で戦っていきたい」。センターバックの大きな穴を埋めながら、大会での躍進に変えていく。

(取材・文 佐藤亜希子)

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