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[MOM465]東洋大FW坂元達裕(3年)_高校選手権準Vメンバー、FW転向で成長中

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東洋大はFW坂元達裕の先制点を皮切りに4得点を奪って大勝した

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.23 関東大学1部L第13節 東洋大4-1日体大 BMWス]

 エースの一撃で弾みをつけた東洋大が4発圧勝で後期リーグ初勝利を挙げた。前半29分、MF松崎快(2年=大宮ユース)のロングパスでDFラインの裏に抜けたFW坂元達裕(3年=前橋育英高)はGKもかわして先制点を記録。坂元は「先制しても受けに入らずに2点目、3点目を狙っていこうと話していた」と今季チーム最多4得点が決まった試合を満足げに振り返った。

 FW転向が成長スピードを速めている。昨季まで右MFを主戦場としていた坂元だが、今季開幕直前にFWにコンバートされた。「FWでリズムを作る選手がいなかった」というチーム事情によるもので、開幕直後は慣れないポジションに苦しんだ。しかし第4節の明治大戦からは4試合連続ゴールを記録。前期は5得点で得点ランク2位となり、今では得点王争いに食い込もうという状況だ。

 これまでのサッカー人生は悔しさをバネに成長してきた。中学生の時はFC東京U-15むさしでプレー。しかし現チームメイトのMF高橋宏季(3年=FC東京U-18)らがユース昇格を勝ち取る中で、坂元は昇格することが出来なかった。

 進学した前橋育英高では、14年度の全国高校選手権で準優勝するなど活躍。しかしチームメイトに世代別日本代表で活躍していたFW渡辺凌磨(インゴルシュタット)やMF鈴木徳真(筑波大)がいたため、大きな注目を浴びることはなかった。

「常に周りに自分より上手い選手がいる中でプレーしてきた。その中で差を感じながらプレーできるというのは、すごく成長につながったと思う。前育に行ったことは正解だと思っている。前育に行ったから今の自分があると思っています」

「前育の時はすごい選手たちがいる中で、自分は控えめというか、陰でやっている感じがあった。そこが自分では嫌だと感じていた。東洋も上手い選手はたくさんいるんですけど、その中でも自分を持って、自分のやりたいことができるようになっている。そういう意味では前育の時代の経験は大きいなと感じています」

 前橋育英高のメンバーとは交流が続いており、渡辺とは帰国すれば連絡を取り合っているという。「帰ってきたときに話を聞くと、自分たちとは全然違う環境でサッカーをやっている、と感じる。常にサッカーのことだけを考えていると言っていて、自分はこのままでいいのかという気持ちになります」と毎回刺激を受けていると話す。

「正直、徳真と凌磨は上に見ちゃいけないと思っていたけど、心の中ではそういう存在だった。今でもまだ差はあると思うので、その差を縮めていけるように、これからもやっていかないといけないなと思います」

 そんな坂元個人の今の目標は「チームに貢献すること」。昨年まで2部だった東洋大は、まずは1部残留を目標に置いている。「今日の試合に負けていれば降格に近づいていた。逆に勝てば上に食い込めるという大事な試合だった」と気合十分で臨んでいたと話した坂元は、「これで満足せずに、どんどん勝ちを積み重ねることで、インカレとか上の順位が見えてくると思う。そこに向かってやっていきたい」と上位進出を誓った。

(取材・文 児玉幸洋)
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