beacon

[MOM2226]山口県FW山本廉哉(高川学園2年)_兄のような信頼されるFWに。身体張り、チーム勢いづける先制点!

このエントリーをはてなブックマークに追加

山口県FW山本廉哉は先制点を記録。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.1 国体少年男子1回戦 福島県 2-3 山口県 新居浜市営サッカー場1G]

 目標は高川学園高の10番を背負い、選手権予選決勝で2ゴールを奪うなどチームを全国へ導いた兄・FW山本駿亮(現徳山大)。その弟で山口県のエースストライカーを担うFW山本廉哉(高川学園高2年)が、先制ゴールでチームを勢い付け、前線での身体を張ったプレーで勝利に貢献した。

 前半9分、「バックパスが来るというのが分かっていた」という山本は、GKへのバックパスを読み切り、インターセプトして先制ゴール。その後、山本は177cm、67kgのガッチリとした体格を活かして前線でボールを収め、味方の抜け出しをサポートしていた。

「自分は背後へ抜けても足が速くないし、身体を張ることしかできないので、チームのためにできることをしました」。力強いキープで相手を押し込み、また厳しいチェックを受けて倒れながらも、味方へパスを通すなど印象的なプレーを見せていた。

 山本は昨夏にCBから兄と同じポジションであるFWへとコンバート。「兄が10番を背負って信頼もされていたので、自分も兄と体格が同じだし、同じプレーができれば全国に出られるんじゃないかと思った。兄は中学校からずっと一緒ですし、近くで見れていたので、家でもアドバイスをもらったりしていました」という山本は、DFとの駆け引きから一瞬で相手の前に潜り込む動きなどを兄から学び、それをピッチで表現している。

 高川学園の江本孝監督からは現在、特に守備でハードワークする部分を求められているという。また、インターハイで課題となった競り合いの部分も、レベルアップを目指してトレーニング中。そして兄のように、ゴールでチームを勝利へ導かなければならない。

 2回戦で対戦する青森県は、2年前の全国中学校大会準決勝で敗れた青森山田中の選手たちがいる。この日、今夏のインターハイで敗れた尚志高の選手たち中心の福島県に勝ってリベンジしたFWは、2日連続でのリベンジ達成へ意欲。「自分が点取ってチームを盛り上げていきたいです」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)
●第72回国民体育大会「愛顔つなぐえひめ国体」特集

TOP