beacon

[国体少年男子]大阪府が延長2発で3位!初4強の青森県は後半終了間際の同点弾実らず4位に

このエントリーをはてなブックマークに追加

延長戦を制した大阪府が3位に入った。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.5 国体少年男子3位決定戦 青森県 1-3(延長)大阪府 西条市ひうち陸上競技場]

 第72回国民体育大会「愛顔つなぐえひめ国体」サッカー競技少年男子の部は5日午前、3位決定戦を行い、青森県と大阪府が対戦。1-1で突入した延長戦前半に2得点を奪った大阪府が3-1で勝ち、3位となった。

 ともに初優勝の夢が準決勝で潰えた両チーム。青森県はMF武田英寿(青森山田高1年)の左足FKをチャンスに繋げ、22分にはその右FKからCB橋本峻弥(青森山田高2年)がヘディングシュート。こぼれ球を押し込もうとしたが、ポストを叩いて先制点は奪えず。一方の大阪府はミスでボールをロストする回数が増えてしまっていたが、前線で献身的に走り回るFW川崎修平(G大阪ユース、1年)らが絡んだパスを3本、4本と連続で繋げて決定機を作り出すシーンもあった。

 大阪府は判断の速い攻守を見せるCB大石修也(G大阪ユース、2年)、青森県も前半途中で交代した橋本に代わってキャプテンマークを巻くMF鳥海昴(青森山田高2年)が声を掛けてチームを締める。

 後半3分、大阪府はFW藤尾翔太(C大阪U-18、1年)が前目のポジションを取っていた相手GKの意表を突く右足ミドルをクロスバーにヒットさせると、青森県は直後に鳥海のスルーパスでMF那俄牲海(青森山田高1年)が抜け出して決定的な左足シュートを放ち、15分にはFW 田中翔太(青森山田高1年)のポストプレーから武田がクロスバー直撃の左足シュートを打ち込んだ。

 互いにゴール前のシーンを増やす中で先制点が生まれる。大阪府は17分、右サイドでSB奥田勇斗(G大阪ユース、1年)のパスを受けたMF塚元大(G大阪ユース、1年)が深い位置まで切れ込んでクロス。これをファーサイドの藤尾が頭で右隅に決めて先制した。

 それでも初の4強進出で一つでも上の順位を目指す青森県は後半33分、セットプレー時の混戦でPKを獲得。これを武田が左足で右上隅へ決めて同点に追いついた。直後、大阪府はMF谷本駿介(C大阪U-18、2年)、MF松本凪生(C大阪U-18、1年)とショートパスを繋ぎ、縦へ仕掛けたMF塚元大(G大阪ユース、1年)がPKを獲得する。これを松本が右足で狙うが、青森県GK山田翔之介(青森山田高1年)が左へ跳んでストップ。試合は1-1のまま延長戦へ突入した。

 70分間で勝つチャンスを逃した大阪府だったが、延長戦開始直後に勝ち越し点を奪う。2分、敵陣でボールを失った直後に奪い返してショートカウンター。右サイドを持ち上がった松本がクロスを入れると、これが相手オウンゴールを誘って2-1とした。さらにアディショナルタイム突入後の11分には相手ハンドで獲得したPKを松本が今度は豪快に決めて3-1。粘る青森県を延長戦で振り切った大阪府が3位に入った。

(取材・文 吉田太郎)
●第72回国民体育大会「愛顔つなぐえひめ国体」特集

TOP