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試合終盤に“武器”魅せた椿直起「抜けられる自信はあった」

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得意のドリブルで仕掛けるMF椿直起(横浜FMユース)

[10.14 U-17W杯インド2017 E組第3戦 日本1-1ニューカレドニア]

 試合の入りは良かった。MF椿直起(横浜FMユース)は左サイドハーフで初先発。前半2分、FW中村敬斗(三菱養和SCユース)がワンタッチから右サイドを縦に抜け出してクロスを入れると、ファーサイドから勢いよく飛び込んだ椿が合わせたが、シュートはジャストミートせず。それでも勢いそのままに、前半7分、中村に先制点が生まれた。

 後半は3バックにシステムを変更し、自身はシャドーや左ウイングバックにポジションを移してプレー。しかし、「チームの中でイメージが共有できていなかった」と急造メンバーでは息が合わず、試合は停滞。「サイドで起点は作れたけど、そこから息詰まってうまくはいかなかった」。修正を図ろうと試合の中で声を掛け合ったが、ミスを恐れてチームは消極的になっていた。

 後半はなかなかいい形でパスが入らず、ボールを受けても相手のマークをはがしきれなかったが、試合終盤に沸かせた。後半アディショナルタイム5分、左サイドでボールを受けると、一気に加速して2人をかわしてカットイン。そのまま左足を振り抜いたが、GKの股を狙ったシュートはブロックされ、惜しくもネットは揺らせなかった。

「疲れてはいたけどボールはほしかったし、パスがきたら抜けられる自信はあった」。得意の高速ドリブルは通用した部分もあるが、得点には絡めず、「最後の質が課題。もっと打開できる回数が増やせればスタートからやっていけると思う」と反省を口にした。

(取材・文 佐藤亜希子)

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