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[関東]「これもサッカー」…“水たまりピッチ”に大苦戦、筑波大は東国大とスコアレス

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筑波大と東京国際大の一戦はスコアレスドローに終わった

[10.22 関東大学1部L第18節 筑波大0-0東京国際大 柏の葉]

 関東大学1部リーグ第18節が22日に行われ、柏の葉陸上競技場の第2試合では筑波大東京国際大が0-0で引き分けた。筑波大が引き分けたことで、2位の順天堂大との勝ち点差は2に縮まった。

 首位対4位の上位対決だったが、劣悪なピッチの影響で、内容はやや寂しいものとなった。台風21号の影響で降り止むことのない雨。11時30分キックオフの第1試合も相当悪いピッチコンディションで行われたが、14時キックオフの第2試合は、スタンドから見ても水たまりがはっきり分かるほどで、ピッチコンディションはより劣悪になっていた。

 パスを出すとボールが止まってしまう。ボールを大きく蹴り出す際にはリフティングのようにしてボールを浮かせて対応。サイドラインも分からなくなり、本来のサイドラインの少し前に書かれたラインがの方がはっきりと浮き出したことから、スローインをする際に間違える選手が続出した。

 そんな中でも選手らは勝利に向かって、ゴールを目指し続けた。ただ後半38分にDF野口航(4年=大津高)の左クロスをFW窪田翔(1年=星稜高)が頭で合わせた筑波大のチャンスは枠左に外れる。逆に終了間際の後半アディショナルタイム2分には東国大がFW進昂平(4年=浦和ユース)の強烈シュートでゴールに迫ったが、GK阿部航斗(2年=新潟U-18)の好セーブに阻まれて、得点にはならなかった。

「これもサッカー、相手も同じ条件なので」。ややうつむき加減に試合を振り返ったのは筑波大の小井土正亮監督。そして「チャンスの数では向こうの方が多かった。まだまだ力が足りないと思った」と全体を通してのシュートが3本に終わったことを猛省。ただ順大との勝ち点差が再び2に縮まったことについては、「最後(最終節)に順大とは試合がある。例え順位でかわされたとしても、最後に勝ってかわせばいい」と一喜一憂しない考えを強調した。

 28日に行われる次節で筑波大は慶應義塾大と対戦。3位流通経済大に4差に詰め寄る勝ち点を30に伸ばした東国大は駒澤大との対戦になる。

(取材・文 児玉幸洋)
●第91回関東大学1部L特集

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