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[MOM2314]徳島北DF川久保燎(3年)_3日後にも決戦控える“受験生”が初V導く決勝ヘッド!

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決勝ヘッドを叩き込んだ徳島北高DF川久保燎(3年)

[11.12 選手権徳島県予選決勝 徳島市立高0-1徳島北高 徳島市球技場]

「力強く身体で入って行け!」――。指揮官からセットプレーの強さを買われて先発出場を果たした3年生SBが、まさに期待通りの形で起用に応えた。3日後に国立大の推薦入試を控える中、豪快なヘディングシュートで徳島北高を初の全国選手権出場に導いた。

 スコアレスで迎えた後半30分、やや劣勢のように思われた徳島北が均衡を破った。左利きMF小林竜來(2年)がインスイングで蹴り込んだ右CKに対し、中央でマーカーを振り払いながら飛び込んだDF川久保燎(3年)が豪快なヘッド。これがゴールネットを揺らし、待ちに待った先制点が入った。

「均衡した苦しい試合だったんですけど、しっかりねじ込めてよかったです」(川久保)。この1点を守り切った徳島北は3試合連続での1点差ゲームを競り勝ち、開校・創部21年目での初優勝。「最後までみんなで守り切れて良かった」とDFらしく守備への充実感も口にした。

 冒頭の言葉は佐藤城介監督がCKの直前、川久保に対して飛ばした指示だ。この日は途中出場となったDF富永竜司(3年)を先発させるという選択肢もあった中、「セットプレーのヘディングにウエイトを置いた」という結果の抜擢。見事に策を的中させた指揮官は試合後、「ちょうど声をかけた後だったので」と笑顔を浮かべていた。

 では、このまま全国の舞台でも出番をつかむか……と言いたいところだが、「実は選手権までチームに残れないかもしれない」のだという。川久保は現在、近隣県の国立大への進学を志望。今月15、16日には推薦入試を控えているが、「受かるか分からない。そこで落ちたら年末年始も勉強しないといけない」と明かした。

 それでも「もし選手権まで残ることができれば、同じように得点を決めて勝利に貢献したい」と出場への意志は強い。その目標を果たすため、実技(サッカー)とグループワーク、作文などで評価される3日後の“大一番”で、この日見せた勝負強さを発揮したいところだ。

(取材・文 竹内達也)
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