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痛恨の敗戦も後半の出来には手応え…磐田名波監督「みんな面白そうにサッカーをやっているのが見えた」

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7試合ぶりの敗戦でACL出場権争いから後退した

[11.18 J1第32節 柏1-0磐田 柏]

「悔しい1失点だったと思う」。柏レイソルに0-1で敗れたジュビロ磐田名波浩監督は、監督会見場に現れると開口一番そう答えた。

 勝敗を分けたのは、前半29分のオウンゴールのみ。失点シーンではFW伊東純也の個人技で左サイドを突破されたが、指揮官はその前の守備の段階から問題があったと指摘する。「ボランチの締めが非常によくて、立ち上がりは真ん中に(パスを)刺される場面もなかったんですけど、後ろに重くなったことでボランチが前に出ていく距離が延びてしまい、中川(寛斗)のところが何回か空いてきた。最大限ケアしなければいけないクリスティアーノが真ん中にいるので、後ろの選手がなかなか押し出せない。そういった守備の中で重くなった原因ができてしまった」。柏は前線と中盤をつなぐMF中川寛斗が磐田守備陣の合間を縫ってボールを受けることで、サイドにボールを配給できるようになっていた。

 1点を追う後半頭からシステムを4-2-3-1へと移行したことで、柏は対応で後手を踏み、磐田の時間が続く。「(柏の)後半のシュートは1本だけだったと思うので、組織的に守れていたんじゃないかなと」。名波監督はそう手応えを口にする。選手の表情にもそれが表れていたと続ける。「テクニカルエリアで見ていて、みんな面白そうにサッカーをやっているのが45分見えたので、それだけでも収穫はあったんじゃないかなと思います」。

 その指揮官から請われて今季からサックスブルーの10番を背負うMF中村俊輔は、「フォーメーションとか戦術より、1人の選手として挑戦しないと、勝っても負けても何にも起きないよって言う人だから。そういった意味では、名波さんは後半は満足いっていると思う」と監督をおもんぱかった。

 今節の敗戦によって順位は6位と変わらないが、ACL出場権を得られる3位のC大阪との勝ち点差は「6」に開いた。「残り2試合、1から出直しではなく、今日の後半45分は我々にとっては有意義な45分だったので、ああいったゲームを続けられるようにしていきたい」。残り2節、磐田は敵地での鳥栖戦とホームでの鹿島戦を控えている。

(取材・文 奥山典幸)

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