beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

桐蔭学園は背番号3のFW森山が先制弾。大怪我で選手権絶望も、誰より声を出す10番千葉とともに全国へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

先制ゴールを決めた桐蔭学園高FW森山翔介(中央)

[11.25 選手権神奈川県予選準決勝 桐蔭学園高 5-1 湘南学院高 ニッパ球]

 怪我で離脱したエースに代わって桐蔭学園高のFWを務める森山翔介(3年)が、試合開始直後の先制ゴールでチームを乗せた。

 前半2分、桐蔭学園は自陣でボールを奪うと、速攻を展開。MF宍戸晃瑶(3年)の縦パスで抜け出したFW森山は、GKとの1対1から正確な左足シュートをゴール右隅に決めて先制点を叩き出した。

「あれは練習通りでパサーの宍戸と日々練習から裏への抜け出しは意識していたので、練習通りにできたかなと思います。開始早々で相手の集中が切れていたので、そこを落ち着いて突こうと思っていました」。立ち上がりのゴールで自信をつけたチームは5ゴールで快勝。森山の先制点は桐蔭学園にとって非常に大きなものとなった。

 この準決勝、前線でスピードとキープ力を発揮した森山の背番号は「3」。元々DFの森山は関東大会予選はCBで、インターハイ予選ではSBを務めていた。だが、DFとしての調子を崩していた8月に「FWで違う視点から見てみろと言われて」テストされたFWのポジションでフィット。それからわずか3か月ながら、「3番」は前線で躍動している。

 FW転向の理由は自身がフィットしたからだけではない。10番エース千葉恭馬(3年)の大怪我があった。182cmの長身FW千葉は夏に右ひざに重傷を負い、選手権の出場が絶望的に。千葉に代わってFWに入った森山だけでなく、「千葉のために全国へ」という意欲はチーム全体から強く感じられる。

 蓮見理志監督代行が「千葉は半月板を手術して選手権出れないというところだったんですけれども、彼が一番声出してくれて。『アイツが声出してくれているから、やらなきゃダメでしょう』というところがチームの絆になっているのかなと思います」と説明し、主将のCB原川凌太朗(3年)は「10番がいないというのはチームとして攻撃の選手が燃える糧になったと思うし、(千葉は)出れないけれど、チームを支えてくれて力になっています。『オレの分まで戦って、オレを全国まで連れていってくれ』とは入院の頃から言われていた。絶対に連れていきたいと思っています」とエースとともに全国に行くことを誓う。

 そして、森山は「千葉が抜けた中で『それを補うのは森山オマエしかいない』と言われたので、責任を持ってやらせて頂いています。エースの代わりは重いと思うんですけれども、きょう代わりができましたし、乗りに乗って次の決勝も決めたい」と決勝(対桐光学園高)でのゴールを宣言。12月3日の決勝、誰より声を出してチームを後押ししてくれる10番のためにも、桐蔭学園は必ず勝つ。 

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●【特設】高校選手権2017

TOP