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清水ユースは悲願の初優勝逃す…“3年生中心起用”の柏U-18が「全員で楽しめた」勝利

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柏レイソルU-18に敗れ、清水エスパルスユースは悲願の初優勝を逃した

[12.10 高円宮杯プレミアリーグEAST第18節 清水ユース1-2柏U-18 J-STEP]

 高円宮杯プレミアリーグEASTは10日、最終戦の第18節を各地で行い、首位の清水エスパルスユースはホームの清水ナショナルトレーニングセンター(J-STEP)で柏レイソルU-18と対戦した。勝てば他会場の結果にかかわらず初優勝が決まるという大一番だったが、1-2で敗れて2位に終わった。

 7月上旬の第8節から首位を守り続けていた清水ユースだったが、ラスト2試合でわずか勝ち点1にとどまり、同時刻の試合で青森山田高に勝利したFC東京U-18の逆転優勝を許した。試合後、平岡宏章監督は「僕自身もそうなのですが、何かが足りなかったということです」と肩を落とした。

 試合の立ち上がりは、すでにプレミアEAST残留を決めている柏U-18が首位チームのスキを突く形となった。前半10分、中央でボールを持ち上がったDF中川創(3年)が右サイドに展開。DF森大輝(3年)がアーリークロスを送ると、2列目から飛び込んだMF田中陸(3年)が高い打点のヘディングで叩き込み、先制に成功した。

 一方、自力優勝を決めるには勝ちが必要な清水ユースだが、「みんなガチガチになっていて、動けていなかった」(平岡監督)という低調な立ち上がり。徐々にボールを握って押し込む形をつくるも、勢いのある攻撃を繰り出せない。ようやくつくった1対1の決定機ではGK猿田遥己(3年)のビッグセーブに阻まれるなど、シュート1本の相手に前半をビハインドで終えた。

 後半も依然として、清水ユースがペースをつかんだ。後半9分、MF吉田峻(3年)のボール奪取を起点に攻め込むと、左サイドに開いたMF新関成弥(3年)が右足でクロスを配給。ワントラップで収めたFW齊藤聖七(2年)がボレーで狙うも、わずかに左へ外れていったが、着実にゴールへ近づいていった。

 すると後半14分、膝を負傷していたエースがピッチに帰ってくる。プレミアリーグEASTでは10月7日の第15節を最後に戦列を離れていたFW平墳迅(3年)が新関に代わって登場。「勢いをもたらしてくれ」という指揮官の期待通り、同15分には、豪快な抜け出しから右サイドを疾走し、相手守備陣に圧力をかけた。

 そんな後半17分、ついに清水ユースが同点に追いつく。ゴール前での混戦からMF滝裕太(3年)がシュートを放つと、前節で2得点を挙げたFW鈴木魁人(3年)が頭でプッシュ。左サイドに流れたボールを平墳が拾ってシュート性のクロスを送ると、齊藤のヘディングのこぼれ球に反応した鈴木が、立て続けのシュートでゴールに押し込んだ。

 このままの勢いで逆転を狙った清水ユースは、さらに攻勢を強めた。ところが後半23分、バックパスを受けたGK天野友心(2年)がCBにパスを渡すと、激しくプレスをかけたMF坂井剛(3年)がインターセプト。落としを受けたMF鯰田太陽(3年)がダイレクトで狙うと、アウト回転がかかったボールがゴールネット右脇に突き刺さり、柏U-18が再び勝ち越した。

 このままでは最終節での2位転落が現実味を帯びてきた清水ユースは後半25分、齊藤に代えてMF青島太一(1年)、同31分には鈴木に代えてFW望月勇伸(3年)を入れて、攻撃に比重をかける。しかし、DF伊藤駿光(3年)のロングパスに反応した平墳の突破がオフサイドになるなど、なかなか決定的なチャンスをつくることができない。

 すると後半42分、柏U-18は敵陣左サイドで得たFKを鯰田が蹴り込み、DF杉井颯(2年)がヘディングで狙ったが、横っ飛びを見せた天野が左手一本でビッグセーブ。同43分には、セットプレーの流れで攻撃参加していた中川のボレーを再び天野が防ぎ、追加点を許さない。

 清水ユースは後半44分、DF平岡卓磨(3年)に代えてMF佐野陸人(2年)を投入し、前線の人数を増やす。残されたアディショナルタイムは4分。平墳の右サイド突破をきっかけに、シュート性のクロスが猿田の手をかすめ、ゴール前で混戦をつくり出した。しかし、滝のクロスに反応した平墳の折り返しは味方に通らず。そのままスコアが動かないままタイムアップを迎え、悲願の初優勝はならなかった。

 一方の柏U-18は「引退試合」と位置づけ、3年生9人を先発起用して臨んだ一戦で金星を獲得。先制点を決めた田中は「相手のモチベーションが分かっていた中で、自分たちはノビノビやれた。最後の最後まで全員で楽しむことができて、忘れられない一日になった」と笑顔で振り返った。

(取材・文 竹内達也)
●2017プレミアリーグEAST

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