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[MOM2366]横浜創英FW綿谷航平(2年)_新チーム始動で芽生えた気持ち…精神面で成長のストライカーがハット達成

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横浜創英高FW綿谷航平(2年)がさらに成長を遂げようとしている

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.28 横山杯決勝リーグ 横浜創英高 5-0 三浦学苑高 HASAKI SOCCER VILLAGE B面]

 ハットトリックだけじゃない。「おとなしいタイプ」のストライカーが新チーム始動を機に、プレー面だけでなく、精神面でも横浜創英高(神奈川)の中心になろうとしている。

 この日、FW綿谷航平(2年)はスピードに乗ったドリブル、裏への抜け出しという持ち味を存分に発揮した。まずは前半7分、クロスからGKが弾いたボールを粘ってゴールに突き刺すと、25分には前が開いているとみるや、ドリブルで中央を突破して追加点を奪った。さらに30分には、FW頼住陸人(2年)のパスから相手に寄せられながらもシュートまで持ち込み、ハットトリックを達成した。

 これで綿谷は、横山杯予選リーグから全試合で得点を記録。だが、宮澤崇史監督は「献身的になってきましたね。今までは、結構わがままなプレーが多かった。ですが、最近はボールのないところで献身的な動きができたり、周りにいろんなことを言葉で発信できるようになってきました」と決定力よりも、精神面の成長に目を向ける。

「べちゃべちゃ言うタイプではない。おとなしいタイプ。色々なことを発信できるようになってきたと思います。それがプレーに余裕が生まれてきている。上手くなったわけじゃないですが、精神的に成長したからこそ出てくる余裕だとか、一瞬の隙を見逃さない感覚が良くなってきている」

 綿谷自身も新チームの最上級生となったことで、気持ちの変化があったという。「下の学年と一緒にやらなくてはならない。チームを盛り上げたり、まとめたりしていかないとダメだと思っているので、その意識は持ってやっています」と、引き締まった表情で語り、自分がチームを引っ張るという強い気持ちを示した。

 続く決勝リーグ第2節、八千代高(千葉)戦でも2得点を挙げ、チームを勝利に導いた綿谷。明日29日の前橋育英高(群馬)はFINAL GAME(決勝戦)進出をかけた首位攻防戦となる。もちろん、チームとして目指すは優勝だが、指揮官が「1試合最低1点」と課すように綿谷も「1試合1点はノルマとして考えていますし、もちろんアシストだったり、得点に絡めたらと思います」。精神面でも成長を続ける横浜創英のエースストライカー。チームの先頭に立って横山杯を制することができれば、自信となり、今後の更なる成長につながるはずだ。

(取材・文 清水祐一)
●横山杯 第18回全国ユース招待サッカー大会特設ページ
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