beacon

「相手が上だった」東福岡DF阿部海大が男泣き…内定岡山でも“武器”アピール誓う

このエントリーをはてなブックマークに追加

U-18日本代表DF阿部海大(3年)は最終ラインを統率した

[1.2 全国高校選手権2回戦 富山一高1-0東福岡高 等々力]

 早すぎる終戦に、涙を抑えることはできなかった。東福岡高(福岡)の最終ラインを統率したU-18日本代表DF阿部海大(3年)は80分間を無失点に抑えたが、後半アディショナルタイムに痛恨の失点。V奪回を目指した東福岡は早くも大会から姿を消すことになり、仲間と共に男泣きした。

 富山一の2トップ、FW大竹将吾(3年)、FW坪井清志郎(3年)の得点力は警戒していた。「相手2トップは縦に速いし、競り合いが強いっていうのも分かっていた。1人がチャレンジしたらカバーするのを徹底していました」。対策は練っていたが、終了間際に右CKからニアサイドでシュートを打たせてしまい、これが決勝点となった。

「あとちょっとの差が、相手の方が上だったのかなと思います」。試合後は力負けを認め、富山一への敬意を示したDFリーダーは「DFはどの時間帯でも1本のミスが失点につながる。あそこは声をかけないといけなかったし、自分が言わなかった部分が悪かった」と自ら責任をかぶった。

 184cm、72kgの体躯を持つ屈強なCBはこの日も対人、空中戦で持ち前の強さを発揮。セットプレーでも高さを生かしてチャンスを演出。17年はU-18日本代表としても経験を積み、一層注目を集める存在になった。決勝点を叩き込んだ富山一FW大竹将吾(3年)も“違い”を感じ取り、「やっぱり日本代表。フィジカルが強くて体も大きかった」と唸っていた。

 悔しい幕切れとなったが、東福岡での3年間を糧に次のステージへ。岡山に内定している阿部は「自分の武器であるヘディングと対人(の強さ)をプロでもアピールして試合に出たい」と意気込んだ。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 佐藤亜希子)

●【特設】高校選手権2017

TOP