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長谷川監督のラブコールも大森晃太郎「僕のことをアホやと思っている」

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新体制発表会に出席したMF大森晃太郎

 恩師のラブコールが実った。昨季までG大阪を率いた長谷川健太監督はMF大森晃太郎の獲得を目指し、FC東京の強化部にオファーを出した。

「ああいうタイプの選手は(FC東京に)いなかった。仕掛けて、周りを使えて、ハードワークができる」。指揮官の期待を伝え聞いた大森は「そう言ってもらえるのはうれしいですけど、直接監督から聞いたことはない。このチームで結果を残してタイトルを取りたい」と表情を引き締めた。

 長谷川監督との信頼関係は固く結ばれているはずだが、「怖いです」と恐々。「監督は僕のことをアホやと思っているので。戦術のことを言っても無駄やと思っているのか、『いけ』か『やれよ』しか言われたことがないです」。冗談交じりにそう話すと、「結果がすべてと言われ続けてきたので、そこは求めていきたい」と決意をにじませた。

 G大阪の下部組織で育った大森は11年にトップ昇格を果たし、14年にはG大阪の三冠獲得に貢献した。17年は神戸でプレーしたが、「タイトルに近いチームだと思った」と完全移籍で加入。その経験値をチームに還元し、FC東京に初のリーグ優勝をもたらすために「チーム一丸になってやること、(強い)メンタルがないと無理」と説いた。

 期待されるのは持ち前の運動量と推進力で攻撃にアクセントを加えること。「試合に出ることが一番。ポジションは監督が使ってくれるならどこでもやりたい」。背番号は39番に決定。G大阪時代に同期のFW宇佐美貴史が背負った番号だが、「そんなん全然ないです」ときっぱり。青赤のユニフォームに袖を通し、「いい色してるな」と感想を口にした。

(取材・文 佐藤亜希子)

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