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ギリシャで騒然…AEK戦の判定に不満のPAOK会長がピストル携えてピッチに侵入

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暴挙に及んだイバン・サビディス会長

 ギリシャリーグのPAOKサロニカ会長が11日、ピストルを所持したままピッチに侵入した。イタリアメディア『メディアセット』が11日、報じている。

 PAOKは11日、ホームのテッサロニキでライバルのAEKアテネとの上位対決に挑んだ。スコアレスドローのまま進んでいた試合終了間際、PAOKのDFフェルナンド・バレラがゴールネットを揺らすも主審は得点を取り消した。すると判定を不服とするホームのサポーターがピッチになだれ込む騒動に発展し、試合は中断された。

 さらに事態を悪化させたのは、PAOKのイバン・サビディス会長。騒動に紛れ、腰にピストルを下げたままピッチに侵入した。さらに会長は、自チームの選手に対して抗議のためロッカールームに引き上げるよう命じたほか、主審に対して「君のキャリアはここで終わりだ」などと脅迫めいた言葉も口にしたと伝えられている。

 その後、サビディス会長は、地元警察に付き添われてピッチ外へと誘導されたが、AEKの選手たちの恐怖は続いた。スペイン人指揮官マノロ・ヒメネスが『カデナ・セール』に証言している。

「許可が下りず、ロッカールームから出られなかった。周りにはサポーターが大勢いて、賢明な判断とは言えなかった」

 またAEK指揮官は、会長の侵入直後、右腰に装備されたピストルの存在に気付かなかったと明かしている。

「最初は気づかなかった。その後、彼が主審に近づいて、腰のピストルケースを見せていたので分かった。向こうはまだプレーを続けたかったようだが、こちらの会長があのピストルを理由に拒否した。協会が判断することになるが、今回のようなことは3ポイント以上値すると思う。今夜はどこにも動けない。明日、警察の許可が出てからになる」

 なお『スカイスポーツ』によれば、バレラのゴールが取り消された理由は明らかになっていない。
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