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[アンブロGACH1-TR]課題と収獲の2日間。阪南大高に逆転勝ちのG大阪ユースは4戦無敗で大会終える

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ガンバ大阪ユースDF永山周平がクリアする

[3.11 第4回 GACH1-TR CAMP in 大阪 阪南大高 1-2 G大阪ユース J-GREEN堺]

 11日、フットボールに「ガチ」で向き合うユース年代のプレーヤーのためにアンブロが行う「第4回 GACH1-TR CAMP in 大阪」でともにプレミアリーグWESTに所属する阪南大高(大阪)とガンバ大阪ユース(大阪)の対決は、後半に2ゴールを奪ったG大阪が勝利した。

 前半は、ロングボール主体の攻撃を見せた阪南大高のペースで試合が進む。だが、「相手が蹴ってくるのは分かっていたので、僕と大石(修也、2年)で跳ね返し、ゼロで行こうと考えていた」とDF永山周平(2年)が振り返るように、G大阪ユースにとって阪南大高が圧力をかけて仕掛けるのは想定内。きっちりと高さを活かしたクリアを続けたが、セカンドボールを阪南大高の2列目に拾われて、我慢の時間が続いた。攻撃もカウンター主体で、厚みのある攻撃を繰り出せず、「もっと頭を使って、賢く攻めないとダメだった」(實好礼忠監督)。

 試合が動いたのは後半に入ってからだ。MF食野壮磨(1年)による3列目からの持ち運びで攻撃のリズムを作ると、高く保った相手のDFラインの背後を突く形でG大阪がチャンスを創出した。3分には、MF長尾優斗(1年)が連携による崩しで左サイドを突破。中央へのパスから、MF國分龍司(2年)がゴールを狙った。阪南大高も負けじとチャンスを作ると、7分には密集を抜け出し、FW篠畑純也(1年)がシュート。こぼれ球を押し込み、阪南大高が先制した。
 
 G大阪ユースは13分、相手DFの背後に入れたボールが相手GKのハンドを誘い、PA左外でFKを獲得。食野がゴール前に入れたボールをヘディングで繋ぐと、最後はDF大石修也(2年)がボレーで叩き込み、試合を振り出しに戻した。

 さらに17分には、後方からの縦パスを受けた永山が左サイドにボールを展開。走り込んだMF久保勇大(1年)が落ち着いて、ゴール右隅に流し込み逆転に成功する。直後に左サイドでボールを持った永山から、サポートに入った食野に展開。カットインからゴールを狙ったが、左ポストに阻まれた。その後も見せ場を作ったG大阪ユースだったが、2-1のままタイムアップ。永山は「まさか1失点するとは思わなかったけど、1点が入ってから立て続けに点が獲れて良かった」と胸を撫で下ろした。

 G大阪ユースは、2日間の4試合を負けなしで終えた。4試合で27得点を奪うなど圧倒的な力を見せる一方で、この日行った2試合は共に1失点。「どこかが相手でも良いポジションをとって、良い守備をしたり、切り替えることを意識していたけど、楽しようとしたり、もう少しやって欲しいなと思う部分があった」(實好監督)。ただ、同時に試合をこなしたBチームも負けなしを維持し、多くの選手が試合経験を積むなど収穫も十分で、實好監督は、「攻撃も相手のDFラインを見て出す、意図のあるパスが少なかったけど、それらはこれから積み上げていけると思うので、全体として見れば良かったと思う」と2日間を振り返った。

(取材・文 森田将義)

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